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睡眠薬の飲み方と飲むときの注意

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睡眠薬の飲み方と飲むときの注意

これまでの説明で、現在主に使用されているベンゾジアゼピン系睡眠薬(ベンゾジアゼピン受容体作用性睡眠薬)は、安全な薬であることがおわかりいただけたと思います。ここでは、実際に睡眠薬を飲むうえでどのような注意が必要かを考えてみましょう。

不眠のタイプに合う睡眠薬を選ぶ

睡眠薬は医師に処方してもらう必要がありますが、その際に大切なのは、自分の不眠のタイプに合う睡眠薬を処方してもらうことです。
寝つきが悪いタイプの不眠なら、主に超短時間作用型や短時間作用型の睡眠薬が合うと思います。また熟睡できない、夜間の覚醒が多い、朝早く目覚めて困るなどの不眠なら、中間時間作肝型や長時間作用型の睡眠薬を選ぶのが基本です。
しかし、このような組み合わせは必ずしも絶対的なものではありません。実際に薬を飲んでみて、結果的に自分に合う睡眠薬を選ぶことが大切です。このとき注意すべきことは、不眠に十分効果があるのか、翌朝の目覚めはどうか、翌日の昼間の眠さはどうか、ふらつきやだるさが残らないか、などです。翌日に眠気が残ったり、だるさやふらつきが残る場合、薬の量を減らしたり、作用時間がもっと短いものに変更したりす
る必要があります。いずれにしても、睡眠薬を用いる場合、不眠の内容や睡眠薬の種類について、かならず医師の説明を受けてください。
タイミングよく睡眠薬を飲む
就寝30分ぐらい前に飲む
一般的に、睡眠薬は寝床に入る30分前くらいに飲みます。もちろん、睡眠薬を飲む時間はそれぞれの不眠のタイプによっても異なります。寝つきの悪い人は、それよりもう少し早めに飲むほうがよいと考えられます。
眠気が生じたら早く眠る
大切なのは、睡眠薬を飲んで眠気が生じたら、できるだけ早く眠ることです。すでに述べたように、睡眠と覚醒にはリズムがあるので、睡眠薬を飲んでも眠るタイミングをはずすと、次の眠りの周期まで眠れなくなることがあります。同じことは、睡眠薬をやめたくて薬を飲むのをがまんしている場合にもいえます。そのようなとき、やはり眠れなくて夜中にあわてて薬を飲んでも、なかなか効かないことがあるのです。
このように、薬の服用とその効果の出現には、微妙なタイミングが関係することがあります。たとえば痛みがある場合、痛みが生じてからとめようとしてもなかなかとまりませんが、痛みがくることがわかっていれば、早めに鎮痛薬を飲むとよく効きます。これと同じで睡眠薬を飲むのにもタイミングがあり、どうしても眠れなくて薬を飲んだ場合や、夜中に一度目が覚めてしまってから薬を飲んだ場合には、なかなか効かないことがあるのです。
やはり寝る前に睡眠薬を飲むのが、もっとも少ない量で効果を上げる飲み方です。そして、眠気が生じたらすぐ眠るようにしましょう。
睡眠薬を飲んでいるときはアルコールを避ける
腫眠薬を飲んでいるとき、もっとも注意すべきことは、アルコールとの飲み合わせです。アルコールは、ベンゾジアゼピン系睡眠薬と同じような作用をもっています。そのため、両方をいっしょに飲むと、作用が強く出すぎて、なかなか目覚めなかったり、日中のふらつきがひどくなったり、翌日、健忘を起こしたりすることがあります。ですから基本的には、睡眠薬を飲むときはアルコールを避けるほうが無難です。ところで、適度の飲酒はよい睡眠効果をもたらすことが知られています。ただ、アルコールが膨|民に及ぼす影響は、飲酒量との関係で変化します。適度な量のアルコールを入眠の1時間ほど前に飲むと、多くの場合、睡眠によい影響をあたえます。しかし、アルコールの量が増えると、かえって眠れなくなったり、ひと眠りしたあとに目が覚めて眠れなくなったりします。また、ときには少量の飲酒でかえって興奮して眠れなくなることもあります。こうしたことは、お酒を飲む人なら誰でも経験したことがあるでしょう。
睡眠薬の管理
他人にあげたりしない
睡眠薬であるからといって、特別な管理が必要というわけではありません。一般的な薬と同じような管理でト分ですが、本質的には睡眠薬は中枢神経の働きを抑制する薬ですから、子どもの手の届かない場所におくなどの注意は必要です。
もう1つの注意は、自分に処方された睡眠薬を家族や友人などに勝手にあげたりしないことです。高血圧の薬や糖尿病の薬などであれば、このようなことをする人はまずいないと思いますが、睡眠薬や胃薬などでは、ときどき自分の薬を他人にあげる人がいます。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬はきわめて安全な薬です。しかし、高齢者などでは予想できないほど効くことがあります。医師はそのような点を配慮をしながら薬を処方しています。ですから、医療機関で処方してもらった薬は、あくまで自分だけのものと考えてください。
睡眠薬を誤って多く飲んだとき一高齢者は要注意
どのくらい多く飲んだかが問題ですが、ふつうの量の2〜3倍程度ならまず問題になりません。そのような場合には、コーヒーなどを飲むのも1つの方法です。量がかなり多い場合には医療機関を受診してください。十分に注意が必要なのは、高齢者が誤って多く飲んだときです。薬が効きすぎて翌日眠りすぎたり、ふらつきがはげしくて転倒して骨折したりすることもあります。このような場合、家族の方が注意する必要があるでしょう。
睡眠薬の効き目が悪いときは医師に申し出る
睡眠薬の効果は、その人の不眠のタイプや年齢などと大きく関係します。
睡眠薬があまり効かないときには、医師に申し出Iて相談してください。
睡眠時間が短いのか、熟睡できないのか、夜間に目覚めて眠れなくなるのか、朝早く目覚めるのかなど、患者さんが睡眠薬の効き目が悪いと思う理由を述べ、医師とよく相談することです。また睡眠薬の効果が十分でない場合、たんに睡眠薬だけの問題ではなく、眠る環境や精神的ストレスなどがかかわっていることもあります。そのようなこともふくめて医師に相談することをお勧めします。
睡眠薬の効き目が悪いとき、もっとも手軽な対策は睡眠薬の種類を変えてもらうことです。これに併せて、睡眠環境を整えたり、精神療法を併用したりする必要がある場合もあります。

睡眠薬はやめられるかー睡眠薬を正しく理解する

基本的に、もし睡眠薬をやめることができるなら、やめたほうがよいことは事実です。これは何も睡眠薬にかぎらず、すべての薬にいえることです。およそ薬であるからには、どんな薬も生体にとって異物です。薬なしで健康でいられるのなら、いうまでもなく、それがいちばんよいのです。しかし、私たちはいろいろな病気にかかりますし、病気になったときには薬が必要です。
心臓病の薬や糖尿病の薬などの場合、薬を無理にやめようとする人は少ないでしょう。しかし睡眠薬に関しては、不眠症の人の多くが薬をやめたいと思っています。
これは1つには、心臓病や糖尿病などが命にかかわる重大な病気と考えられているのに対して、不眠症はつらいものであるにもかかわらず、患者さん自身の根底にそれで死ぬことはないという気持ちがあるからでしょう。
もう1つは、睡眠薬に対する大きな誤解のせいです。ベンゾジアゼピン系睡眠薬がきわめて安全性の高い薬であることを何回も述べてきました。しかし、「睡眠薬を飲みつづけるとやめられなくなるのでは」「だんだん効かなくなるのでは」「しだいにぼけてくるのでは」など、現在でも睡眠薬に対する不信感が、医師もふくめて世間に根強く残っています。おそらくこれは、ベンゾジアゼピン系睡眠薬が出現する前に広く使用されていた、バルビタール系睡眠薬から発した誤解だと思われます。
それまでの睡眠薬に比べると、バルビタール系睡眠薬は画期的な睡眠薬でした。しかし、この睡眠薬にいろいろな問題があったことも事実です。薬を飲みつづけるとしだいに効かなくなり、増量しなければならなくなる、強い精神依存や身体依存を起こして、急に中止するとひどい禁断症状が出る、飲みすぎると呼吸が抑制されて危険が大きい、レム睡眠を強く抑制する、などの問題です。これらの問題が睡眠薬一般に暗いイメージを植えつけ、現在までつづく誤解を生じたのです。
バルビタール系睡眠薬に比べると、ベンゾジアゼピン系睡眠薬はきわめて安全性の高い睡眠薬です。飲みつづけても増量が必要になることはほとんどありません。ただ、不眠は本人にとってとてもつらいものなので、どうしても睡眠薬に頼るという一面があり、そのため多くの患者さんが薬をやめられなくなっているのも事実です。このような状態を「常用量依存」といいます。
ではこのような場合、無理に睡眠薬をやめる必要はあるのでしょうか。次項で述べるように、睡眠薬をやめることができるのなら、やめてもかまいません。また、睡眠についての生活習慣の改善(夕食後のコーヒーや紅茶を控える、過度の飲酒を控える、適当な運動をする、寝る前にぬるめのお風呂に入るなど)で眠れるようになるのなら、睡眠薬を無理に飲む必要はありません。しかし、ベンゾジアゼピン系睡眠薬をかなりの期間飲みつづけても用量を増やす必要のない人の場合、そのまま薬をつづけても差し支えないと思います。むしろ中途半端に心配するより、適当な量の睡眠薬を用いることで快眠が得られ、次の口に元気に活躍できるなら、そのほうがずっとよいのではないでしょうか。
薬をやめたいときは医師と相談する
不眠のタイプや程度にもよりますが、すでに述べたように、もし睡眠薬をやめられるのなら、もちろんやめるのがベストです。しかし、睡眠薬にはそれぞれ特色があり、急にやめるとかえって前より眠れなくなる反跳性不眠をきたすこともあるので、注意が必要です。
やめかたは、しだいに量を減らしていく方法、一日おきに飲んでやめていく方法、他の睡眠薬に切り替えてやめていく方法など、いろいろあります。基本的には、やめたいときは医師と相談しながらやめるのがよいと思います。
睡眠薬を飲みつづけている場合でも、疲れていて十分に眠気があり、睡眠薬がまったく必要ないようであれば、無理に薬を飲む必要はありません。また、出張などで寝る場所が変わったために眠れない、時差のために眠れないなど、一時的な不眠で睡眠薬を使っている場合、その時期が過ぎたら、薬をやめたほうがよいことはいうまでもありません。

睡眠薬に関するQ&A

Q:昔、薬局で睡眠薬を買ったことがあります。「漢方薬だから安心ですよ」といわれました。いまでも、薬局で買える睡眠薬はありますか。
A:結論からいえば、いまでも薬局で買える睡眠薬はあります。名前をあげれば、イヤスミン、ナビゲート、メチオンパール、パンセダン、メンテック、ウット、リスロンSなどです。これらは、いらいらや緊張感を抑える鎮静薬として取り扱われているものもふくみます。
ごく一時的な不眠なら、薬局で相談してこれらの薬を服用するのも1つの方法です。ただ、不眠がつづく場合やその程度がひどい場合は、薬局で相談されるより、
精神科や心療内科などの専門医を受診されることをお勤めします。
それから、漢方薬が絶対安心というわけではありません。一般的には、たしかに漢方薬には作用がおだやかなものが多いのですが、すべての漢方薬が
そうであるとはいいきれないのです。
また漢方医学の場合、患者さんの状態の把握のしかたが、西洋医学とまったく異なっています。患者さんの状態と薬とが漢方医学的に合うときに、漢方薬はもっとも効果的です。したがって、本格的に漢方薬を使いたい場合、漢方専門の医師を受診することをお勧めします。
Q:この1ヵ月ほど眠れない状態がつづき、病院でアモバンという薬を処方されました。友人は、「くせ」になってやめられなくなるから飲まないほうがよい、といいます。そんなことがあるのでしょうか。
A:アモバンはシクロピロロン系という化合物に属する睡眠薬で、一般名を「ゾピクロン」といいます。この薬の作用のしくみは、すでに述べたように、ゾピクロンがベンゾジアゼピン受容体にくっついて、GABAA(ガンマアミノ酪酸)受容体の働きを強め、他の神経系の働きを抑えることで眠りに導くと考えられています。
「睡眠薬はやめられなくなる」と一般的に強く信じられているのは、おそらくベンゾジアゼピン系睡眠薬が使用される前に用いられたバルビタール系睡眠薬の副作用によるもの、と思います。睡眠薬をどのようにやめるか、あるいは無理にやめる必要があるかどうかは、問題のあるところです。しかし、不眠が患者さんにとって非常に大きな悩みであることを考えれば、患者さんには「睡眠薬に頼りたい」という気持ちがもともとあるともいえます。
ベンゾジアゼピン受容体に作用する睡眠薬は、バルビタール系睡眠薬と比べるとはるかに安全な薬です。しかし、薬そのもののもつ性格として、薬物依存を起こす
可能性があることもよく知られています。ただ、日常的に使用する範囲では、薬物依存がそれほど大きな問題になるとは考えられません。
むしろ私たちが日常診療で困るのは、ご質問にあるように親切な(?)忠告をしてくれる友人や家族の存在です。せっかく医師がきちんと説明して、患者さんも納得したうえで睡眠薬を飲んでいるとき、このような中途半端な情報にもとづく忠告はマイナスになることが多いのです。
ご質問の方は、おそらく「睡眠薬なしで眠れる」状態を理想的な形と考えておられることでしょう。もちろん、それがいちばんよい状態であることはいうまでもあ
りません。しかし、患者さんはそれができないから睡眠薬を飲んでいるのです。ベンゾジアゼピン系睡眠薬の場合、少なくともバルビタール系睡眠薬で見られるような、ひどい薬物依存は生じません。「くせになってやめられない」ことはありませんので、安心して飲んでください。
Q:医師に「睡眠薬の効きめが弱い」と訴えたら、薬を変えてくれました。その薬を調べたらてんかんの薬でした。てんかんの薬が不眠に使われることがあるのでしょうか。
A:ベンゾジアゼピン系睡眠薬の場合、催眠作用、抗不安作用、抗けいれん作用、筋弛緩作用などを共通してもっています。
そのなかでも催眠作用が比較的強いものが睡眠薬として開発されており、抗不安作用が強いものは抗不安薬として、抗けいれん作用が強いものは抗てんかん薬として開発されています。
とくに、ベンゾジアゼピン系睡眠薬として最初に発売されたニトラゼパムは、強力な抗けいれん作用をもっています。一方、ニトラゼパムの生物学的半減期は比較的長く、そのため中途覚醒や早朝覚醒などのタイプの不眠に有効です。したがって、これらの薬物はてんかんの治療に使用されるだけでなく、不眠症の治療にも使用されます。もらった薬を調べたとき、その薬が「てんかんの薬」に分類されていたために疑問をもたれたものと思いますが、薬の分類には便宜的な面があることをご理解ください。
Q:不眠症の治療で睡眠薬を飲んでいますが、最近、体重が増えたように思います。そういうことはあるのでしょうか。
A:たしかに、ベンゾジアゼピン系睡眠薬を飲んでいると、体重が増加することがあります。したがって、これらの薬物にはやや食欲を増進させる作用があると思
われますが、その作用はそれほど問題になるものではありません。それよりむしろ、不眠が解消して日常生活のリズムが正常化し、そのため体調が整えられて食欲が改善した、と考えたほうがよいでしょう。つまり、不眠の解消そのものが体重の増加につながったのではないでしょうか。眠れるようになったら、日常生活に適当な運動などを取り入れて、体重のコントロールに努めることも大切です。
Q:違うタイプの睡眠薬を3錠飲んでいます。こんなにいろいろ飲んで、副作用が強く出ることはないのでしょうか。
A:ベンゾジアゼピン系睡眠薬であれば、基本的な作用のしくみは同じですから、薬の種類が多くなれば、副作用も強くなる可能性があります。ただ、生物学的半減期が比較的短い薬と長い薬の組み合わせであれば、あまり大きな問題は起こらないと思います。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬は安全性の高い睡眠薬ですが、ご質問の方の場合、薬を飲んだ翌朝に眠気が残っていないか、日中に眠気やふらつきがないかなどに注意し、こうした症状があるようなら主治医に相談をしてください。
Q:睡眠薬が変わったら、よく夢を見るようになりました。朝起きるときもしんどいのですが、薬が変わったせいでしょうか。
A:バルビタール系睡眠薬ほどではありませんが、ベンゾジアゼピン系睡眠薬もレム睡眠の出現を抑える作用をもっています。また、レム睡眠を抑える作用の強さ
は、ベンゾジアゼピン系睡眠薬の種類によって差があります。
私たちは、レム睡眠の時期に夢をたくさん見ます。一方、ベンゾジアゼピン系睡眠薬でレム睡眠が抑えられると、当然のことながらあまり夢を見なくなります。
ところが、これらの睡眠薬を連用したあと、突然薬をやめると、それまで抑えられていたレム睡眠が一挙に出ることがあります。そのため、急に夢が増えるのです。
レム睡眠を抑える作用の強い睡眠薬を連用したあと、レム睡眠を抑える作用の弱い睡眠薬に切り替えたときも同じです。急にレム睡眠が出現して、夢が増える可能性
があります。
また、レム睡眠のときには筋肉が弛緩しているので、その途中で目が覚めると体に力が入らず、それがしんどいと感じられるかもしれません。
一般的に、このような現象は薬が変わってすぐに見られるもので、新しい薬を飲みつづけているうちに改善すると思います。もし改善しないようであれば、もう一
度医師とよく相談されたほうがよいでしょう。
Q:抗うつ薬を飲んでいます。先日、別の病院で睡眠薬をもらったのですが、これまでの薬といっしょに飲んでも大丈夫ですか。睡眠作用のある抗うつ薬もあると聞きますが、それはどんな薬でしょうか。
A:抗うつ薬を飲んでいるということは、現在うつ状態で治療を受けているということだと思います。
ほとんどのうつ状態は、早朝覚醒をはじめ何らかのタイプの不眠をともないます。そのため、うつ病の治療では抗うつ薬と睡眠薬を併用するのが一般的といってよい
でしょう。したがって、抗うつ薬と睡眠薬をいっしょに飲んでもよいと思いますが、薬の組み合わせによってはいろいろなことが起こるので、できたら抗うつ薬も睡眠
薬も同じ医師に処方してもらうほうがよいでしょう。
また一般的に、何かの病気の治療中に他の医療機関を受診した場合、現在どのような病気でどのような薬を飲んでいるか、問診のときにかならず告げてください。
それが薬による事故防止の一助にもなります。
抗うつ薬で眠気を起こしやすい薬には、アミトリプチリン(商品名トリプタノールなど)などがあります。
Q:もう4年近く睡眠薬を飲みつづけています。こんなに長期間、薬をつづけていても、いつかはやめることができるのでしょうか。
A:ご質問の方の年齢や職業などがわかりませんので、一般的なことをお答えします。
まず、4年近く薬を飲みつづけていると、やめようとしてもなかなかやめられないのは事実です。その一方で、無理してやめる必要があるのかどうかも問題です。
不眠症の患者さんは、不眠で悩んでいる一方で、「睡眠薬に頼りたくない」という一見矛盾した考えをもっています。しかし、この方の場合、睡眠薬の増量の必要
もなく、4年間ずっと良好な睡眠が得られており、きちんとした日常生活が過ごせているのであれば、あえて薬をやめる必要はないと思います。「無理に薬をやめなく
てもよい」という考え方も大切です。
ただ、どうしても薬をやめたいという方もいます。このような方の場合、良好な睡眠につながる生活習慣を身につけたり、自律訓練法をマスターしたりすると役立
ちます。また、主治医と相談しながら、睡眠薬の量を少しずつ減らしたり、一日おきに服用するなど、段階的に睡眠薬をやめる試みも有効だと思います。
Q:精神発達遅滞のある子どもですが、検査をするのに睡眠薬を使うといわれました。子どもに睡眠薬を使っても大丈夫なの
ですか。
A:子どもさんの検査の場合には、なかなか注意を守れなくて、正確な検査結果を得にくいことがあります。そのような場合には睡眠薬を使用することがありま
す。
検査で使う睡眠薬は、現在の睡眠薬の主流であるベンゾジアゼピン系睡眠薬とは構造がまったく異なる薬です。おもに使われているのはトリクロホスナトリウム(商
品名・トリクロリール)という薬で、飲みやすいようにシロップになっています。睡眠作用はあまり長くつづかず、また安全性も高い薬ですから、ほとんど心配あり
ません。
Q:10年以上、不眠症の治療を受けています。睡眠薬がだんだん効かなくなったように思うのですが、そういうことはあるのでしょうか。慣れ親しんだ薬なので、違う薬に変えるのも不安です。どう判断すればよいでしょうか。
A:薬を連用しているうちにしだいに効きめが悪くなり、同じような効果を得るために増量が必要になることがあります。これを「耐性」といいます。
耐性を生じやすい薬には、モルヒネなどの鎮痛薬があります。また少しメカニズムは違いますが、抗生物質などが効かない耐性菌の出現なども、薬が効かなくなる
ということから、同じように問題になります。現在使用されているベンゾジアゼピン系睡眠薬は、バルビタール系睡眠薬などに比べると耐性が生じにくい薬です。しかし、ベンゾジアゼピン系睡眠薬にも耐性がないわけではなく、連用中に薬の効きめが少し悪くなることもあります。また、加齢によって不眠のタイプや程度が変わり、それまでの薬が効きにくくなる可能性もあります。
ご質問の方の場合、ほんとうに薬の効きめが悪くなっているかどうかがまず問題です。もしそうならば、違う睡眠薬に変えてみるのも1つの方法です。長年飲みつづけた睡眠薬を変えることに不安があるのは当然ですが、医師と相談のうえで薬を変えて、しばらくして、またもとの薬にもどすという工夫も可能です。
Q:睡眠薬を飲みつづけていて、こころの病気になることはないのでしょうか。
A:これも睡眠薬に対する大きな誤解の1つです。結論からいえば、睡眠薬を飲みつづけたことによって「こころの病気」になることはありません。
ただ、精神分裂病、噪うつ病、神経症など、精神科で取り扱う病気の多くが不眠をともなうのは事実ですし、とくにこれらの病気はよく不眠からはじまります。そ
のような場合、当然睡眠薬を併用しますが、このことがご質問にあるような誤解につながったと思われます。つまり、これらの病気で初期症状として不眠だけが目立
ち、その後に精神症状などが現れた場合、いかにも最初に飲んだ睡眠薬によって精神症状が引き起こされたかのように見えるのです。
しかし、精神疾患にともなう不眠を睡眠薬で治療することと、単なる不眠症を睡眠薬で治療した結果、精神疾患になるということは、まったく別の次元の話です。
後者のようなことはない、と強調しておきたいと思います。
Q:睡眠薬を飲むようになって便秘がつづいています。これは睡眠薬の副作用の1つでしょうか。便秘の薬を飲んでもよいでしょうか。
A:現在もっともよく使用されているベンゾジアゼピン系睡眠薬は、便秘を起こすような副作用はきわめて弱いといえます。一方、抗うつ薬や精神分裂病の治療に
使われる抗精神病薬には胃腸の運動を鈍らせる作用をもつものがあり、これらの薬では副作用として便秘がよく見られます。
便秘の出現には、個人差や年齢、寝たきりなどの条件が大きく関係します。したがって、睡眠薬で便秘になる可能性は低いというものの、人によっては睡眠薬を飲
んでいるときに便秘がちになることもあります。そのような場合には、便秘の薬を飲んでもかまいません。
ただ、便秘は生活習慣の改善などでかなりよくなります。便秘薬だけに頼るのではなく、毎日一定の時間に必ず排便する習慣をつける、朝起きたときに冷たい水を
飲む、繊維性の食べ物をとるように努める、などの努力も重要です。
Q:会社の健康診断を受けることになりました。検査前日は絶食の指示が出ていますが、睡眠薬も飲まないほうがよいでしょうか。でも、眠れないと検査の結果が悪く出るのではないかと心配です。
A:もうひとつ質問の意味がはっきりしません。というのは、健康診断などで検査を受ける場合、絶食が指示されるのは検査当日のことです。一般の検診で、検査
前日から絶食ということはほとんどないと思います。
たとえば胃の検査では、前日夜7時頃までに夕食をすませ、その後、水分をとるのは自由です。基本的に薬は前日までなら、すべて問題ありません。検査当日は絶
食ですが、降圧薬や冠拡張薬などを飲む必要がある場合、当日の早めに飲んでもらうのが一般的です。なお胃透視の前日は、アルコールの摂取はやめたほうがよいと
いわれています。また大腸カメラなどの検査の場合には、低残流食(野菜などの少ない食事)を前日の夕方まできちんと食べるようにします。
したがって、ご質問の意味が検査当日の絶食であるのなら、検査前日に睡眠薬を飲んでもかまいません。ただし、医療機関によって検査の内容や制限の程度が異な
ることもあります。できたら、検査の指示があった際、薬の服用の是非についてきちんとたずねるのがよいと思います。
Q:このところ、以前のように睡眠薬を飲んでも寝つけないことが多くなりました。そんなときには、もう1錠薬を増やしたいという気持ちになります。飲まないでがまんするべきでしょうか。
A:一般的には、一錠程度の薬の追加は問題ないと考えられます。しかし、飲む人の年齢や睡眠薬の種類などにもよりますので、主治医にたずねてみることが大
切です。
睡眠薬の追加が可能な場合、眠れなくなってあわてて追加しても、薬の効果は十分に出ないと思います。むしろ、眠れないと思われるときには早めに追加分を飲む
ことが大切で、これが追加薬を減らす要領にもなります。また、おおまかにいって、眠気には90分程度の周期があります。この眠気の周期をうまくとらえて眠ることも大切です。
Q:6ヵ月の子どもにお乳を飲ませています。最近、また眠れない日が多くなってきました。睡眠薬を飲むと、子どもに影響するでしょうか。
A:授乳中の女性が薬を飲んだ場合、薬のいろいろな成分がお乳のなかに出ます。薬の成分のお乳への出やすさは、それぞれの薬の性質によって異なります。結論的には、睡眠薬のように脳に作用する薬は脂肪溶解性が高いので、お乳に排泄されやすいといえます。したがって、授乳中の女性が睡眠薬を飲むのは、あまり好ましいこととはいえません。少なくとも、母乳を飲ませている間はできるだけ睡眠薬を飲まないようにすべきですし、睡眠薬を飲みつづけるのであれば、母乳をやめるほうが無難です。
Q:かぜぎみなので市販のかぜ薬を飲みました。睡眠薬を飲んでもよいでしょうか。
A:いわゆる総合感冒薬には、鼻水などを止めるために抗ヒスタミン薬が入っています。この抗ヒスタミン薬は、脳のヒスタミン受容体に作用して眠気を起こしま
す。ですから、ごく一部ですが、子どもなどで抗ヒスタミン薬を睡眠薬として使用するくらいです。
したがって、かぜ薬を睡眠薬といっしょに飲むと、眠気が強まるおそれがあります。ただ、抗ヒスタミン薬による眠気は個人差が大きく、眠くて何もできなくなる
人から眠気がほとんど見られない人まで、その程度はさまざまです。
もし、かぜ薬を飲んで眠気が強いようであれば、あえて睡眠薬を飲む必要はないでしょう。逆にかぜ薬ではとんで眠気が生じない人は、ふつうに睡眠薬を飲んでも
かまわないと思います。
Q:睡眠薬を飲んでいますが、舌がピリピリする感じがします。これも副作用の1つでしょうか。
A:舌のピリピリ感は、睡眠薬の副作用とは考えにくいと思います。睡眠薬のなかには、ゾピクロンのように苦みを感じるものはありますが、舌がピリピリするというものはまずないと思います。
Q:メラトニンは不眠症にも効くのでしょうか。日本でも手に入れることはできますか。
A:メラトニンは、もともと私たちの脳の真ん中にある松果体というところでつくられるホルモンです。メラトニンが体内でどんな働きをしているのかは、まだ十分に明らかにされていませんが、性ホルモンの分泌を抑える作用などが知られています。
メラニンは夜間に分泌され、昼間にはほとんど分泌されません。そのため、外から薬として投与した場合、睡眠作用やリズムを調節する作用、深部体温を下げる作用などがあるといわれています。特に時差ぼけや交代勤務の睡眠障害などには有効とされ、ある程度不眠にも有効と考えられます。
現在、米国ではメラトニンを健康食品として手に入れることができますが、日本では発売されていません。そのため、日本で手に入れるには、個人輸入をするしか方法がありません。ただ、大学病院など睡眠障害クリニックがあるような施設では、患者さんの希望があれば、同意を得たうえでメラトニンを使用している場合もあり
ますので、たずねてみられたらよいと思います。
Q:眠れないときは、受診は内科でしょうか。
A:基本的に不眠を取り扱うのは、心療内科か精神科です。しかし、比較的単純な短期間の不眠であれば、内科その他の一般科でも睡眠薬を処方してくれます。
ただ、少し長期にわたる不眠、一般科でもらった睡眠薬があまり効かない不眠、不眠以外の精神的な悩みや症状がある場合などは、心療内科や精神科を受診してくだ
さい。

睡眠薬用語解説

この「用語解説」は、皆様に薬についてさらによく知っていただくために作成しました。本文に登場しない用語もふくまれていますが、医師に薬の説明を受けると
き、参考になると思います。
【習慣性医薬品】
薬を連用することで、いろいろな問題が起こってくることがあります。連用した結果、薬の効果が落ちてくる「耐性」、薬がほしくてたまらなくなる「依存」、体内に薬がしだいにたまってくる「蓄積」などがあります。習慣も依存の一種で、連用しているうちに、薬がほしいという気持ちがしだいに強くなっ
てくる状態をいいます。このような作用を示す薬を「習慣性医薬品」といい、この種の作用をもつ薬はそのことを明示するように法律で定められています。
ふつう、薬のお前の前に習の字を丸で囲んだマークをつけて、習慣性医薬品であることを示すようになっています,、
【プラセボ(偽薬)】
薬がヒトに効くかどうかは、動物実験の成績だけではわかりません。たとえ薬としての作用のないもので払薬と思い込んで飲むと、よく眠れたり不安や痛みがとれたりすることがあります。このように、薬としてまったく作用がないものを飲んで効果が見られるとき、その効果を「プラセボ効果」とよびます。プラセボとは偽の薬のことで、プラセボとしては乳糖やでん粉などを用います。
【ゾロ薬】
新薬の開発には多くの資金と長い時間が必要です。そのため、新しく開発された薬は特詐で保護されており、薬を開発した会社は一一定の期間、新薬を独占的に製造・販売することができます。これがパテント(特許保護)です。
しかし、一定の期間が過ぎると、パテントは効力を失ってしまいます。すると臨床的に非常にすぐれた薬の場合、開発した会社以外の会社も、同じ薬を製造して販売することになります。このようにして発売された薬を「ゾロ薬」とよびます。
【生体内活性物質】
私たちの体内にはいろいろな物質が存在しますが、徽隨でありながら私たちの体の働きに大きな影響を及ぼすような物質を、まとめて「生体内活性物質」とよんでいます。生体内活性物質としては、セロトニン、ヒスタミン、プロスタグランジン、アンジオテンシンなどがあります。
【添付文書】
薬の適応症(効能・効果)や用法・用量、使用上の注意などについて、細かく記載したものを「添付文書」といいます。内服薬でも注射薬でも、この文書が必ず添付されています。添付文書には薬の商品名、一般名、化学名、製剤の型なども記載されています。
【禁忌】
病気によっては、その薬を使用するととても危険なことがあります。そのような病気をその薬の使用禁忌といいます。
【初回肝通過効果】
大部分の薬は肝臓の薬物代謝酵素で代謝されます。経口投与された薬は消化管から吸収されたあと、静脈に入り、さらに門脈という静脈に集まります。
その後、薬は肝臓を通って大静脈に入り、心臓に達して全身に運ばれることになります。
その際、薬によっては少しやっかいな問題が生じることがあります。これは、肝臓が薬の代謝を行う器官であることからくるものです。つまり、薬が吸収されて最初に肝臓を通るとき、その大部分が代謝されてしまう薬があるのです。このような薬を経口投与すると、吸収されて肝臓を通り抜けたときには大部分が代謝されて、生体に作用しない型になっており、効果はまったく見られません。このような薬を「肝初回肝通過効果」のある薬といいます。
初回肝通過効果のある薬は、通常の経口投与は不適当です。注射で用いるか、吸収されても門脈を通らない口腔内投与(舌下錠)にしたり、直腸内投与(坐薬)にしたりします。
【血液脳関門】
脳はとても大切な臓器なので、生体には脳に移行する物質をある程度選別するようなメカニズムがあると考えられており、このメカニズムを「血液脳関門」とよびます。実際には、脳の毛細血管の内側の細胞(内皮細胞)同士がぴったりくっついたりすることで、関門の役割を果たしているようです。したがって、経口や注射によって投与された薬物がすべて脳に行くとはかぎりません。このことを知っておくことは、薬物の応用上天切なことです。
【胎盤関門】
母体と胎児との間には「胎盤関門」とよばれる関門があり、不要な物質が母体から胎児に移行できないようになっています。たとえば、母親の赤血球などは、このメカニズムによって胎児側に入り込むことができません。しかし、薬に関しては胎盤関門は血液脳関門ほどの働きをしません。したがって、薬によっては母体から胎児にどんどん移行するものがあるので、妊娠中の薬の服用には十分な注意が必要です。

主な睡眠薬

ベンゾジアゼビン受容体作用性睡眠薬
・ベンゾジアゼピン系
フルラゼパム(ダルメートインスミンう
ハロキサゾラム(ソメリンつ
ニトラゼパム(ネルボン’ベンザリン)
ニメタゼパム(エリミンう
フルニトラゼパム(ロヒブノールoサイレースう
エスタゾラム(ユーロジンつ
トリアゾラム(ハルシオン)
リルマザホン(リスミーつ
ロルメタゼパム(エバミールxロラメットつ
クアゼパムくドラール’)
・非ベンゾジアゼピン系
チエノジアゼピン系
エチゾラム(デパス)
プロチゾラム(レンドルミン)
シクロピロロン系
ゾピクロン(アモバン)
イミダゾロピリジン系
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バルビタール系睡眠薬
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