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睡眠

睡眠時随伴症

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睡眠時随伴症は夜つくられる

このページでは、第二項目の「睡眠時随伴症」を紹介します。睡眠時随伴症とは、睡眠中におこる望ましくない身体現象の総称です。四群に分けられています。
第一群は、「覚醒障害」です。三種類に分けられています。睡眠中に発生する部分的な覚醒で、覚醒メカニズムの障害と考えられています。熟暗中に発現するのが典型的な特徴です。
第二群は、「睡眠覚醒移行障害」です。四種類に分けられています。覚醒から睡眠あるいは睡眠から覚醒への移行期におこる障害です。稀に、ある睡眠段階からほかの睡眠段階ヘ移行するときにもみられます。病的状態というよりも、正常の生理機構が変調した状態とみなされています。ひんぱんに発現し、しかも程度がひどいと、痛みや不快感や不安感を覚えたり、そぱに寝ている人に睡眠障害をもたらすことがあります。たとえば、ひどい寝言です。
第三群は、「通常レム睡眠に伴う睡眠時随伴症」です。六種類に分けられています。レム睡眠と密接にかかわる障害ですが、稀にノンレム睡眠中に発生することもあります。レム睡眠と関連した共通のメカニズムが背景にあると考えられています。最近では、高齢者のレム睡眠行動障害が注目されています。ほんらいレム睡眠には骨格筋の無緊張が生じるのですが、この疾患のある高齢者では、無緊張が出現しないために異常行動を伴うものです。
第四群は、「その他の睡眠時随伴症」です。11種類に分けられています。とくに睡眠と深い関係にあるものが該当します。たとえば、睡眠時歯ぎしりと睡眠時遺尿症は、夜間におこるというよりも睡眠中におこることに着目して、夜間歯ぎしりと夜尿症という用語から置き換えられたわけです。説明不能の夜間突然死症候群は、とくに睡眠と関連が深いのでここに入ります。良性新生児睡眠時ミオクローヌスは乳児期の睡眠中だけにおこる筋活動の障害です。一日の大半を眠っている新生児や乳児は、無呼吸やそれに関連した呼吸障害の大部分が睡眠時にみられます。これは呼吸機構の未熟さを反映した乳児期特有の疾患で、乳児睡眠時無呼吸症、先天性中枢性低換気症候群、乳児突然死症候群が、このグルーグに合まれます。11番めの特定不能のその他の睡眠時随伴症には、いまのところ該当する疾患はありません。

覚醒障害

熟睡から目覚めて寝ぼけをおこす錯乱性覚醒
「覚醒障害」の第一は、「錯乱性覚醒」です。これは睡眠から覚醒への途中とその直後におこる錯乱状態で、典型的には、一夜の睡眠の最初の三分の一の熟睡(ノンレム睡眠の段階三〜四)から目覚めたときにおこります。この深い眠りからむりやり覚醒させると誘発されることもあります。ときには、ノンレム睡眠の浅い段階から目覚めたときにおこることがありますが、レム睡眠から目覚めたときは、まずおこりません。午後の昼寝から目覚めたときにもおこることがあります。
錯乱行動は数分から数時間におよびます。当人は時間や空間の見当歳を失い、考えもことばもまとまらず、呼びかけに対する反応はあまりなく、あっても遅くなります。また、きわめて不適切な動作をすることがあります。たとえば、電話が鳴っていると思いこんで、受話器をとりあげたりします。人身に対する傷害もときおり発生します。拘束すると反抗して攻撃的になることもあります。しかし、当人にはほとんどその記憶が残りません。
錯乱性覚醒がくりかえしおこるのは、たいてい五歳以下の子どもです。年長の子どもではずっとすくなく、おとなではかなり稀ですが、有病率はあきらかではありません。
子どもでは、経過はふつう良好です。重症の錯乱性覚醒も加齢にしたがって頻度が減り、やがて消失します。おとなの場合は、素因によって変化します。つまり、徹夜したあとの回復睡眠、交代勤務や時差ぼけ、精神安定剤・中枢神経抑制剤やアルコールの服用、過度の運動などで修飾されます。
以下に扱う類似の疾患と異なる点は、つぎのとおりです。睡眠時遊行症では、寝床からぬけ出して歩き回るという複雑な行動がおこります。夜驚症では、急性の恐怖の症状があり、ぞっとするような叫び声をあげるのがふつうです。レム睡眠行動障害では、けんかをしたり、寝床からとび出すといった暴発的運動を示すことがしばしばあっても、完全な覚醒に至りません。
熟睡中に覚えのない複雑な行動
第二は、「睡眠時遊行症」です。夢遊病という古い呼び名で知られています。熟睡中に始まり覚醒によって終わる一連の複雑な行動です。寝床から起きあがるだけのものから、歩行したり逃走しようとする狂気にもみえるものまで、行動はさまざまです。当人を覚醒させることはむずかしく、覚醒させても精神的に錯乱しやすくなります。一連のできごとはすっかり忘れてしまいます。
睡眠時遊行症は熟睡中からおこるので、一夜の眠りの最初の3分の1、あるいは徹夜後のように徐波睡眠(ノンレム睡眠の段階三〜四=熟睡)が増加するさいに多発します。
睡眠時遊行中に寝言を伴うこともあります。放尿することもあります。危険な場面へ行って、墜落したり怪我をすることもあります。睡眠時遊行者を覚醒させようとした人が、暴力的な攻撃を受けることもあります。殺人や自殺も、稀ながら報告されています。
睡眠時遊行症は危険が多い
睡眠時遊行症は、子どもが歩けるようになるとすぐおこることがありますが、最初の発症は四〜八歳でピーク
を示し、おとなになってはじめて発現することは稀です。発生率は、一般人口の1〜15%です。思春期以後になると自然消失するのがふつうです。一週間に数回おこることもあれば、誘因があるときにだけおこることもあります。
発熱や断眠は、睡眠時遊行を増加させることがあります。新噺に尿がいっぱいどいうような内的刺激、あるいは騒音のような外的刺激によっても、睡眠時遊行が誘発されます。
この疾患は家族的に発生するらしく、両親の一万あるいは両方に睡眠時遊行があるときは高い発症率になります。近親者が何人も睡眠時遊行症を示すこともあります。熟睡から目覚めて強い恐怖に襲われる
第三は、「夜驚症(睡眠時驚愕症)」です。引き裂くような悲鳴や叫び声をあげて、熟睡から急激に覚醒するのが特徴で、強い恐怖を示します。そのため、自律神経系が興奮して、脈拍や呼吸が激しくなり、皮膚が赤らんだり、汗をかいたり、筋肉が緊張したりします。
寝床の上に起きあがり、外からの刺激には反応せず、むりに覚醒させると錯乱し見当歳を失った状態となります。まとまりのない発声や排尿を伴うこともあります。断片的で非常に短い鮮明な夢や幻覚を告げることもあります。一連のできごとの記憶は残りません。寝床から逃げ出そうとしたり、争おうとするため、当人や他人に危害をおよぽすこともあります。
夜驚症は発熱、断眠、中枢神経抑制剤によって誘発されることがあります。一夜の睡眠の最初の三分の一におこるのがふつうです。しかし、徐波睡眠中ならば、いつでもおこる可能性があります。
夜警症はどの年齢でもおこりますが、典型的な場合、四〜こ一歳の子どもにみられ、睡眠時遊行症の場合と同じように、思春期になれば自然に消失する傾向にあります。有病率は子どもの約3パーセント、おとなの1パーセント以下です。おとなでは20〜30歳に有病率が最も高くなります。女性よりも男性に多くみられます。家族性に発症する可能性があります。

睡眠覚醒移行障害

ベッドに頭をくりかえし打ちつける
つぎに「睡眠覚醒移行障害」を個別に見ていきます。第一は、「律動性運動障害」です。睡眠の直前のうとうと状態に発現して浅い睡眠期までつづく、くりかえしおこるリズミックな異常運動です。頭を前後方向へ激しく振る(頭打ち)、あおむけで頭を左右に振る(首振り)、四つん這いになり、体を前後左右に振る(恥眺振り)などがそれです。
最も多いのは、頭打ちですが、これにもいくつかの型があります。腹這いで寝ていて、首あるいは上半身をおこし、頭を強く下へ落とし、枕あるいは布団にくりかえし打ちつけて、手や膝を激しく振ります。頭頂部や前頭部を、ベッドや壁に打ちつける場合もあります。座った姿勢で、後頭部をベッドや壁にくりかえしぶつける場合もあります。
躯幹振りでは、頭を打ちつけることなく、躯幹を前後に振ります。四つん這いになったまま体全体を動かす場合や、座った姿勢で、上半身のみ動かす場合があります。
ほかにも、躯幹横振り、下肢たたき、下肢回転があります。これらリズミックな運動に合わせ、鼻唄や歌を歌うことがあります。
これらの異常運動は、ふつう睡眠開始時におこりますが、音楽を聞いていたり車に乗っていたりするなど安静覚醒時にもおこることがあります。抑止されたり話しかけられると、異常運動は止まります。これははっきり覚醒したか、睡眠が浅くなったためと考えられます。
運動のリズムには、大きなばらつきがありますが、一秒間に0.5〜2回が一般的です。
持続時間にもばらつきが大きいのですが、一五分以上つづくことはあまりありません。
律動性運動障害は、乳児あるいはI〜二歳の幼児にみられ、2〜3歳になると消失します。四歳以降に持続することはほとんどありません。多くの場合、異常運動以外は正常です。しかし、異常運動が年長になってもつづくなら、精神遅滞、自閉症、その他の重篤な精神障害を併発していることがあります。思春期あるいはおとなになって発症することは、きわめて稀です。四対一の比率で男性に多いとされています。
眠りかけるとひきつけをおこす
第二は、「睡眠時ひきつけ(びくつき)」です。眠り始めようとするときに、下肢に突然おこる短い筋収縮(単収縮、町断ですが、ときには、上肢や頭の筋にもみられます。ふつう単一の筋の収縮で、左右どちらかに出現します。自発的におこることもありますが、刺激で誘発されることもあります。鋭い泣き声を発することもあります。目を覚まさないかぎり、当人は覚えていません。
睡眠時ひきつけはどの年齢にもおこります。しかし、それを自覚できるのは、ふつうおとなで、転んだとか顔がほてったという感覚が生じたり、視覚性の入眠時夢体験や幻覚を伴うことがあります。
睡眠開始過程によくおこる現象ですが、コーヒーを飲みすぎたり、興奮薬を服用したり、運動しすぎたり、感情的ストレスがあったりすると、頻度と程度が大きくなります。有病率は六〇〜七〇パーセントといわれています。
睡眠時ひきつけはふつう良性の経過をとります。稀には、睡眠開始を妨げることがあります。覚醒反応がくりかえされ入眠への不安が高まると、睡眠開始時の不眠症に発展します。稀に、脚をベッドにぷつけたり、隣に寝ている人を蹴って傷つけることがあります。
寝言は当人より他人を悩ませる
第三は、「寝言」です。当人はほとんど気づいていない睡眠中のおしゃべりあるいは発声です。寝言は、そばに寝ている人や同居家族、ときに隣人まで困惑させることがあります。たいていの寝言は短く、たまにおこる程度で、感情的ストレスの様相はありません。しかし、毎夜ひんぱんに長くしゃべることもあり、怒りや敵意がこめられていることもあります。
寝言は誘因なしに発せられることもありますが、寝ていて話しかけると誘発されることもあります。
一般に良性で、数日で自然になくなります。しかし、数カ月あるいは数年つづくこともあります。二五歳以上のおとなの寝言は、精神疾患や内科的疾患の患者に多くみられます。
寝言は感情的ストレス、発熱性疾患、あるいは、夜警症、錯乱性覚醒、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、レム睡眠行動障害など、ほかのいくつかの睡眠障害で誘発されることがあります。
有病串は不明ですが、頻度は非常に高いことは確かです。ただし、他人を困惑させる程度の寝言は稀です。おそらく女性よりも男性に多いとされます。家族性発症の傾向があると報告されています。
寝言はすべての睡眠段階でおこります。夢体験は、レム睡眠の寝言の79%に、ノンレム睡眠の段階二の寝言の46%に、段階三〜四の寝言の21%に認められています。睡眠時遊行症を示す患者では、熟睡から覚醒反応がおこるまでのあいだに寝言が発せられる傾向があります。レム睡眠行動障害を示す患者では、レム睡眠のときに寝言はより多く発せられます。閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者では、寝言は覚醒反応のあいだに発せられます。
こむらがえりが眠りを妨げる
第四は、「夜間下肢こむらがえり」です。筋のこわばりを伴う痛みの感覚です。ふつう、ふくらはぎにおこりますが、足におこることもあります。症状は数秒つづき、自然におさまりますが、ときに三〇分もつづくことがあります。痛みのためしばしば睡眠が中断され、覚醒します。頻度は、一夜に1〜2回から週に数回です。ふつう、局所をマッサージしたり、温めたり、動かすことで消退します。
過激な運動、妊娠、経口避妊薬の服用、カルシウムのような体液の電解質の異常、糖尿病のような内分泌疾患、神経筋疾患、関節炎やパーキンソン病など、運動が制限されるような疾患に伴います。多くの場合、症状はよくなったり悪くなったりしながら、長年月にわたり持続します。
有病率はあきらかではありませんが、健康者でも一六八Iセントに夜間下肢こむらがえりがあるといわれます。とくに、過激な運動のあとにみられます。また、高齢者で頻度が高くなります。性比は正確にはわかっていませんが、妊娠に合併することが多いことから、女性に発症者が多いことが推測されます。

通常レム睡眠に伴う睡眠時随伴症

恐ろしい夢で目が覚める
第三群すなわち「通常レム睡眠に伴う睡眠時随伴症」の第一は、「悪夢」です。ふつうレム睡眠からの覚醒を伴う恐ろしい夢を指します。レム睡眠の多い睡眠期の後半におこります。したがって、熟睡の多い睡眠期の前半におこる夜驚症とは区別されます。恐怖あるいは不安は悪夢の基本的な要素ですが、恐怖のとらえ方は夢を見た当人によって異なります。
悪夢は、ほとんどいつも長く複雑な夢であり、終わりに近づくにつれて恐ろしさを増していきます。目覚めたあとは、錯乱や失見当歳がほとんどなく、すみやかに完全に覚醒します。恐ろしい夢の内容は、ただちに想起できます。悪夢のあと、すぐには眠りに戻ることは困難です。
悪夢のさいに、寝言を言う、叫び声をあげる、殴る、歩くなどの言動は稀ですから、夜驚症やレム睡眠行動異常とは区別されます。
悪夢はどの年齢でもおこります。親が二〜三歳以前に子どもの悪夢に気づくことがありますが、子どもは三〜四歳にならないと自分から悪夢を表現しません。多くの子ども(10〜50%)は三歳から六歳までのあいだ、悪夢で苦しみます。おとなの約50%は、ときどき悪夢を見るとみなされています。週に一回以上の悪夢はおとなの約1%にみられます。子どもには性差はありませんが、おとなでは二対一から四対一で女性に多くみられます。
ふつう、数週から数カ月、ときに数年のうちに悪夢は消失するか、あまり出現しなくなります。しかし、思春期から成人期まで悪夢を見つづけ、一生をとおしてしばしば悪夢に苦しむ人もいます。悪夢をたびたび見る人は、かなりの割合で、分裂病型の人格障害や精神分裂病にかかわりがあります。また、精神疾患を発症しやすい傾向があります。思春期や青年期に、対人関係で大きな支障をきたした体験があります。さらには、あまりにも寛大で人を疑わず、芸術のような創造的な分野に傾倒する傾向があります。
さまざまな状況からストレスを受けていると、悪夢の回数や強さが増します。いくつかの薬物から離脱しようとするさいも、悪夢が出現したり増加したりします。軽度の悪夢は、頻度が一週間に一回未満で、心理的にも社会的にも障害がありません。中等度の悪夢は、頻度が一週間に二回以上で毎夜ではなく、心理的あるいは社会的に軽い障害をもたらします。重度の悪夢は、頻度が毎夜で、心理的にも社会的にも中等度から重度の障害をもたら
します。
寝入りぱなや起きがけに金縛りにかかる
第二は、「睡眠麻痺」です。睡眠開始時におこる入眠時型と、夜間もしくは朝の覚醒時におこる出眠時型とがあります。典型的には、意識は完全にあっても、全身が動かせず、呼吸が困難で、恐怖を伴います。
動けないため危機感が生じると、急性の不安がおこります。幻覚が生じて、しばしば切迫した恐怖となり、不快感をさらに強めます。発作中にうとうとしたり浅い睡眠に入ると、夢のような精神活動がときどき体験されます。
睡眠麻痺はふつう一分から数分つづき、自然に消失するか、人にさわられたり動かされたりするなど外部からの刺激によって消失します。体を動かそうとくりかえし努力したり、目を動かそうと努めると、麻痺状態を終わらせる助けとなります。
睡眠麻痺には、健常者に単発的に生じる孤発型と、遺伝的に発生する家族型とがあります。そのほか、ナルコレプシーに伴う型が区別されます。この型は、眠気、情動脱力発作、鮮明な入眠時幻覚をふつう伴っているからです。孤発型では、睡眠麻庫が慢性化することはありませんが、家族型とナルコレプシー型では慢性化する傾向があります。
不規則な睡眠習慣、断眠、睡眠と覚醒のリズムの障害が、三つの型すべてについて、あきらかな睡眠麻痺の素因となります。単発的には、交代勤務やジェット時差の時期におこります。心理的なストレス、過労、あおむけの寝相もまた素因となるようです。孤発型は出眠時に最もおこりやすく、ついで入眠時におこりやすくなります。
孤発型の睡眠麻痺は、正常人の四〇〜五〇%に、一生のうちすくなくとも一回はおこります。性差はありません。家族型の睡眠麻痺は、きわめて稀です。男性よりも女性に多く生じます。ナルコレプシー患者では、一七〜四〇パーセントに睡眠麻痺があると報告されています。睡眠麻卑は、思春期あるいは青年期に初発することが最も多いのです
が、子ども時代や中年、稀にはもっと高い年齢でも発症します。
睡眠中にぺ一一スが勃起しない
第三は、「睡眠関連陰茎勃起障害」です。いわゆるインポテンスで、男性特有の現象です。勃起のおこるはずのレム睡眠中に、陰茎(ペニス)がじゆうぶん勃起せず、大きさも硬さも性交ができない程度の状態になっています。睡眠そのものはほぼ正常であっても、睡眠時陰茎勃起の回数がいちじるしく減ったり消失しているなら、器質的インポテンスとみなされます。心理的なインポテンスは、性行為のさいの勃起不全が原因となって、しばしば器質的なインポテンスから発生します。ただし、睡眠時勃起の頻度、膨張度、持続時間は、年齢とともに自然に減少します。
血管系、神経系、神経伝達物質、内分泌機能を損なう疾患はすべて、潜在的に勃起障害に関与します。器質的インポテンスをおこしやすい疾患には、糖尿病、高血圧、癌、心疾患、腎不全、脊髄損傷、アルコール中毒症、てんかん、骨盤や脊髄の損傷、多発性硬化症があげられます。うつ病のような精神障害や泌尿生殖器系の疾患も、かかわりがあると指摘されています。ほかにも、さまざまな薬剤がインポテンスの原因となったり、悪化させることがあります。アルコール乱用や喫煙でも、インポテンスがおこります。
アメリカの成人男子の10%以上が、慢性の陰茎勃起機能障害をかかえていると推定されていまず。その大部分は器質性のインポテンスと考えられています。
睡眠関連陰茎勃起障害は、あらゆる年齢でおこります。器質的なインポテンスの占める割合は四五歳以降で劇的に増加します。睡眠ポリグラフ検査では、インポテンスの患者のうち、六〇歳までの六〇〜七〇%、七〇歳までの七〇〜八五%に、睡眠時に陰茎の勃起と硬度の低下が認められます。
睡眠中にぺニスが勃起して痛む
第四は、「睡眠関連疼痛性陰茎勃起」です。レム睡眠中におこる勃起時の陰茎の痛みです。痛みによって覚醒がくりかえされ、夢が中断されます。当人は、夢が中断されることで、この現象に気づきます。ちなみに、覚醒時の性的興奮による勃起には、痛みは伴いません。
睡眠関連疼痛性陰茎勃起による覚醒のくりかえしのため、睡眠不足がつづいたり、レム睡眠の中断や異常にこだわるようになれば、日中に過度の眠気、不安、緊張、焦燥感を感じ、不眠の訴えが生じることがあります。
有病率は低く、性的な問題や勃起の問題をかかえた男性の1パーセント未満にみられます。どの年齢でも発症しますが、典型的には四〇歳以上です。
レム睡眠中に心臓が止まることがある
第五は、「レム睡眠関連調停止」です。レム睡眠時に調停止をおこす心臓のリズム障害です。ほかには疾患のない健康な人におこります。不全収縮という異常に伴い、意識喪失あるいは心臓停止をおこす可能性があります。心電図でみると、レム睡眠時に九秒以上持続する不全収縮期がくりかえしみられます。
レム睡眠関連調停止による突然の覚醒につづいて、頭のふらつき、失神、視覚のぽやけを訴えることがあります。稀に夜間の歩行中に失神することもあります。覚醒中にはそのような症状はなく、心電図や血管遺影の所見はふつう正常そのものです。しかし、なんとなく昼間に胸の痛みや締めつけられる感じがあり、ときどき動悸を自覚することがあります。
経過や素因や有病率は不明です。レム睡眠関連調停止は男女とも青年期にみられますが、ほかの年齢層でもおこります。
夢のなかの行動がそのまま実行されてしまう
第六は、「レム睡眠行動障害」です。レム睡眠時におこるはずの筋肉の無緊張状態がおこらないため、夢の精神活動に伴う複雑な運動が実際に出現します。夢が行勧化したような現象です。夢の内容を反映して、殴る、蹴る、跳ねる、ベッドから走り出るといった暴力的なふるまいもしぱしぱ示します。本人やそばに寝ている者が怪我をして、はじめて気づくことが多くあります。レム睡眠中におこるので、典型的には睡眠開始のおよそ九〇分後におきます。
前駆症状として、睡眠中に話したり叫んだり四肢を振りまわしたりすることがあります。発症と同時に、見ている夢の内容がより鮮明で、不快で、暴力的で、行動に満ちあふれたものとなります。暴力的行動がおこるのは、ふつう一週間に一回程度ですが、数晩つづけて一晩に四回おこることもあります。急性で一過性の型は、アルコールや鎮静・睡眠剤からの離脱期にレム睡眠のはねかえり現象に伴ってみられることがあります。
行動の出現で睡眠の分断が多くなると、日中に過度の眠気の症状がおこることがあります。
レム睡眠行動障害はあきらかに稀ですが、ほんとうは特定されていないのかもしれません。レム睡眠行動障害はふつう五〇〜六〇代に現れますが、どの年齢にも発症する可能性があります。圧倒的に男性に多くみられます。
ネコの脳幹を実験的に破壊すると、レム睡眠行動障害と同じような症状がみられ、夢幻様行動と呼んでいます。ヒトでも、一部の患者の脳内にはなんらかの病変があって、同じようなしくみでレム睡眠行動障害をおこしている可能性があります。

その他の睡眠時随伴症

睡眠中に歯ぎしりがおこる

睡眠時歯ぎしり

第四群「その他の睡眠時随伴症」の第一は、「睡眠時歯ぎしり」です。睡眠中に歯をすり合わせたり、くいしばったりする常同的な顎運動です。歯ぎしりの音はたいへんうるさく、いっしょに寝ている者には不快に聞こえます。歯ぎしりは、歯の異常な摩擦、歯根膜組織の傷害、下顎の痛みを生じることがあります。睡眠時歯ぎしりは、覚醒中におこる歯ぎしりとは異なる現象です。
睡眠時歯ぎしりの強さや長さはさまざまですが、典型的には夜間に何百回となくおこります。ふつうは目を覚ましませんが、短い覚醒を生じることもあります。
健常な子どもやおとなでおきます。ほかに異常のないおとなの場合、ストレスと密接にかかわっていると示唆されていて、症状とストレスの程度とが相関しています。しかし、ストレスとの関連がなくても症状が慢性化することがあります。睡眠時歯ぎしりの自然経過は、ほとんど知られていません。
アメリカでは、人口の八五〜九〇%が一生のあいだに、ある程度の歯ぎしりをするといわれ、そのうちの約五%が治療を受けています。歯ぎしりは正常な乳幼児の五〇パーセント以上でみられ、発症は10.5ヵ月齢にピークになりますが、これは乳切歯が生えてまもなくの時期にあたります。
睡眠時歯ぎしりは家族性におこるようです。睡眠時歯ぎしりをする人の子どもは、まったくしない人や昼間のみ歯ぎしりする人の子どもにくらべて、この障害を罹患しやすいからです。
睡眠時歯ぎしりは睡眠のどの段階でもおこりますが、ノンレム睡眠の段階二で最も多くみられます。レム睡眠で歯ぎしりが多くみられる症例もあります。

睡眠時遺尿症

睡眠中に尿を漏らす
つぎは、「睡眠時遺尿症」です。くりかえしおこる睡眠中の不随意的なおねしょです。睡眠中に尿のコントロールができないからです。五歳をすぎても遺尿がずっとつづいている場合は、原発性遺尿症とみなされます。すくなくとも三ヵ月から六ヵ月間は遺尿しない期間があると、続発性遺尿症とみなされます。遺尿は、夜間の覚醒中も合めてすべての睡眠段階を通じておこります。多くは夜間の最初の三分の一におこります。しかし、日中には膀胱のコントロールは正常です。
原発性遺尿症の子どもは、乳幼児期からひきつづき、週に1〜2回または毎夜、しばしば一夜に数回という遺尿がみられ、五歳以降もつづきます。三歳から六歳の子どもではすくなくとも月に二回、それ以上の年齢ではすくなくとも月に一回の遺尿があります。
遺尿の原因は、膀胱の容量がすくないか、膀胱が過敏であるためです。そのほか、子ども時代早期に排尿の訓練がきちんと達成されなかったせいです。こちらは親の怠慢です。
夢を見ることと遺尿との関係ははっきりしません。とくに夜間の初めの二〜三時間におこる遺尿についてはそうです。年齢の高い患者では、トイレのなかにいる夢を見たりします。とはいえ、そのような夢は排尿が始まってから見るもので、排尿を誘発するものではありません。
とくに大きないびきをかく子どもでは、閉塞性呼吸や睡眠時無呼吸が遺尿を促進する因子となります。無呼吸を治療すれば、同時に遺尿症が解決されます。アレルギーが遺尿症にからむ可能性があり、乳製品にアレルギーのある子どもの一部には、膀胱過敏が認められます。睡眠時遺尿症があっても、乳幼児では正常で、ふつう六歳までに自然に解決します。有病率は四歳で30%、六歳で10%、10歳で5%、12歳で3%とみられています。一八歳では1から3%に遺尿症がつ
づいています。原発性遺尿症は全体の70〜90%を占め、続発性遺尿症は残りの10〜30%です。おとなでは、原発性遺尿症は稀です。
原発性遺尿症は乳幼児期からつづいています。続発性遺尿症はどの年齢にもおこります。
男性は女性よりも罹患しやすく、五歳では男女の比率は三対二です。劣性遺伝と推察され、原発性遺尿症の子どもの両親、兄弟、その他の親族にはしぱしぱ高率に遺尿症がみられます。両親とも子ども時代に遺尿症があると、子どもの77%が罹患し、片親が遺尿症の既往をもっている場合には44%が罹患するという報告があります。
続発性遺尿症の大部分は、泌尿生殖器系の奇形などの器質的障害とか、精神的あるいは内分泌的な障害などで説明されます。閉塞性無呼吸症候群に伴うこともあります。

睡眠関連異常嘔下症候群

睡眠中に唾液を気管に吸いこむ
第三は、「睡眠関連異常嘔下症候群」です。睡眠中に唾液がうまく飲み下されないために、気管内に吸いこまれ、咳きこんで窒息状態がおこり、その結果、しばらく目を覚ましたり、完全に覚醒してしまう疾患です。当人は窒息するような、呼吸が止まるような感じを訴えます。ゴロゴロする喉の音につづいて、一瞬の咳きこみや唾液のこみあげがみられます。
これらの症状は覚醒すればただちに消失します。
睡眠は不安定となり、たびたび大きく中断されます。そのため、熟睡できません。睡眠関連異常唾下症候群は、以下の疾患とは、いくつかの点で区別できます。睡眠時無呼吸症候群にみられるような過眠や胃・食道逆流はありません。夜驚発作にみられるような叫び声と恐怖もありません。
この症候群が高齢者でおこると、唾液を吸いこんで呼吸器感染を併発する可能性があります。睡眠剤や中枢神経抑制剤を服用することが素因となります。非常に稀な疾患で、発症するのは中年になってからです。

夜間発作性ジストニア

夜間に奇妙な運動をくりかえす
第四は、「夜間発作性ジストニア」です。ジストュアとは体組織の緊張が異常に亢進したり低下することを意味します。主としてノンレム睡眠の段階二で発現しますが、ときには段階三〜四でも出現することがあります。ほとんど体全体をねじるような奇妙な不随意運動を反復してつづけます。発作が15〜60秒持続する短時間型と、60分以上にもおよぶ長時間型の二種類があります。
発作中には、眼を開き、ジストニア特有の激しい運動を示します。たびたび大声を出すこともあります。発作が終われば、ふたたび眠りに入ります。短時間型では、発作が毎晩つづけて一夜に15回以上断続的に出現し、長時間型では連続的に出現します。
ジストュアの発作は重度の睡眠障害の原因となり、不眠を招きます。寝室をともにする人もまた眠りが妨げられます。
素因や有病率は不明です。発症年齢は乳児期から五〇代までで、家族性に発現します。夜間発作性ジストェアは一般に自然には軽快せず、二〇年以上も罹患している患者がいます。

説明不能の夜間突然死症候群

原因不明のまま睡眠中に突然死する
第五は、「説明不能の夜間突然死症候群」です。日本では″ポックリ病″と呼ばれていました。主に東南アジアの家系で健康な若者が、睡眠中に突然死するのが特徴です。死因は不明です。目撃者によれば、初めの徴候はむせぶような、あえぐような苦しい呼吸です。
なんらかの社会的ないし宗数的な原因や、しごとの内容や日中の特異なできごとに原因を特定しようとする試みは成功していませんが、心血管系の構造異常とストレスが誘因と考えられています。患者にしばしば夜驚症が報告されています。
この夜間突然死症候群の犠牲者は、アメリカ移民の東南アジア人の家系では高頻度にみられます。その大半がラオス、カンボジア、ベトナムの二二〜四四歳の男性避難民です。とくに北ラオスの高地からきた種族集団に多発しています。
この疾患を詳細に解析したタイのナイキンチ・コチヤバキ教授は、一九九九年一〇月ドイツで開催された世界睡眠学会連合の第三回国際会議で、つぎのように示唆しています。
「タイでも、北方奥地の住民の若い男性にこの突然死がおこることが古くから知られていて、呪術的な解釈から、男性に女装をさせて災厄を避ける風習が残っています。遺伝的な要素があるようで、東南アジア、フィリピン、日本にいたる遺伝子の伝搬が考えられます。
このような背景はあるにせよ、直接の誘因は、都市部に出稼ぎにくるなど、ストレスの多い長時間労働と栄養の偏りです。」

原発性いびき

良性のいびきも睡眠障害の予備軍
第六は、「原発性いびき」です。上気道の大きな呼吸音です。狭くなった口腔咽頭や鼻腔咽頭を空気が通過するために、吸気時に咽頭組織の震動がおこって、いびき音は発生します。
原発性いびきは、良性いびきとも呼ぱれ、睡眠中の無呼吸や低換気を伴わない点が、睡眠時無呼吸症候群のいびきと異なります。しかし、原発性いびきは、睡眠時
無呼吸症候群へ移行する可能性もあります。肥満、飲酒、抗不安薬や睡眠剤の服用、扁桃肥大、下顎後退症、鼻うっ血、鼻閉などは、原発性いぴきの誘因となります。いぴきをかく人は、たいてい高血圧、虚血性心疾患、脳血管障害をかかえています。家族的には、しばしば同じ体型をした兄弟に共通しています。
典型的な場合、原発性いびきはあおむけの姿勢で出現し、長時間つづきます。呼気にも吸気にも伴います。レム睡眠時に強まり回数もふえます。覚醒反応やほかの睡眠障害はみられません。睡眠パターンは正常です。不眠や過度の眠気もみられません。ただし、口腔内の乾燥がみられ、飲水のために覚醒することがあります。
いびきは一般に大きな呼吸音のため、同室者や近くで寝ている人の睡眠を妨害します。ときには、自分のいびきに気がつくことがあります。
原発性いびきはいずれの年齢でもみられますが、年齢とともに頻度が高くなります。六五歳以上の男女の四〇〜五〇%にみられます。全年代をとおして、男性は女性より頻度が高く、とくに肥満した男性に多くみられます。

乳児睡眠時無呼吸症

乳児にも睡眠中に無呼吸が出現する
第七は、「乳児睡眠時無呼吸症」です。睡眠時におこる呼吸停止です。乳児の呼吸器系は未熟であるため、無呼吸がおこりやすい状態にあります。無呼吸には、中枢性と閉塞性があります。
乳児睡眠時無呼吸症には、週齢や症状によっていくつかの型に分けられます。″未熟児無呼吸症″、″乳児無呼吸症″、″あきらかに生命的危険を伴うできごと(乳幼児突発性危急事態、ALTE)″、″睡眠時閉塞性無呼吸症″などがあります。
未熟児無呼吸症は、三七週齢未満の乳児の無呼吸にかぎって用い、呼吸器系の未熟性に起因します。未熟児無呼吸症では、二〇秒以上つづく無呼吸、あるいは、チアノーゼや急激な顔面蒼白または筋緊張の低下を伴う二〇秒未満の無呼吸がくりかえし発現します。その三分の二は睡眠中にみられます。覚醒時の無呼吸には、一過性の運動の充進が伴います。チアノーゼというのは、血液中の酸素が欠乏して皮膚や粘膜が暗紫色になる現象です。
未熟児無呼吸症の無呼吸の10パーセントは閉塞性で、咽頭がふさがるためにおこります。ふつう20秒後にチアノーゼが現れます。例外を除けば、閉塞性の無呼吸は気道が自然に開放されて、中枢性の無呼吸は呼吸運動が再開されて、それぞれ改善します。頻度は、低くて週一回程度から、高くて一時間に数回のこともあります。未熟で生まれるほど、多発する傾向があります。
ALTEは臨床面からの診断名で、中枢性、閉塞性、混合性の無呼吸に加えて、皮膚の色の変化(ふつうチアノーゼあるいは青白くなったり赤らんだりする)といちじるしい筋緊張の変化(ふっう四肢の麻卑)を伴います。死んでいるようにみえることもあり、強い刺激や人工蘇生術が必要です。この無呼吸の九〇パーセントは睡眠中にみられます。
原因には、低酸素血症に対する覚醒反応の感受性が低下していることが示唆されています。無呼吸の経過は、その病因により異なります。断眠、旅行、発熱などストレスが重なると、罹患しやすい乳児はくりかえし無呼吸をおこすことになります。重篤な無呼吸のため蘇生術を受けた乳児の五人に一人は、生後一年間に同様の無呼吸をおこします。しかし、大多数の乳児では、六ヵ月齢になるまえに無呼吸はおこらなくなります。
ALTEの有病率は不明ですが、すくなくとも1000人あたり1.6人とされています。発症のピークは生後四〜八週にあり、八ヵ月まで多発します。男児が五五〜六〇%を占めます。
乳児無呼吸症は、無呼吸の発症が三七週齢以降の乳児に用い、原因が特定されない場合にかぎられます。症状や経過や有病率は、ALTEとほとんど同じです。乳児無呼吸症の乳児は、乳児突然死症候群(後述)で死亡する危険性が高くなります。また、洞停止を含む重い不整脈や睡眠時閉塞性無呼吸症を合併する乳児が、ともにIパーセントずついます。
睡眠時閉塞性無呼吸症では、呼吸時に気道が完全にふさがる現象がくりかえし出現することを特徴とし、呼気が鼻あるいは口の高さで止められ、努力呼吸を示します。無呼吸はおこさなくても、上気道の部分閉塞がくりかえされることにより、睡眠時の低換気症あるいは低酸素血症が認められます。乳児では、寝息が荒いことや、あえぎがよくみられます。発育障害がよくみられ、それが唯一のサインであることもあります。睡眠時閉塞性無呼吸の発症頻度に性差はありません。

先天性中枢性低換気症候群

眠ると酸欠になる生まれつきの呼吸障害
第八は、「先天性中枢性低換気症候群」です。呼吸中枢の自動調節メカニズムに障害があり、肺疾患や呼吸筋の機能不全がなくても、睡眠中に換気量が低下して悪化するものです。症状は覚醒時にも生じることがあります。稀な疾患です。
一見正常にみえる乳児が自発呼吸をしなかったり、不規則な呼吸をしていることで、はじめてあきらかになります。ちゃんと呼吸をしているようにみえても、低酸素血症と高炭酸ガス血症を特徴とする低換気状態があって、低酸素症性障害をおこす場合もあります。
おもに静睡眠(ノンレム睡眠の原型)時にみられます。徴候と発症は出生時まで遡ることができますが、生後二〜三ヵ月のあいだは睡眠中に大きな換気障害をみせず、乳児が成熟するにつれて、はじめてみいだされます。先天的に脳幹の呼吸中枢に原因があります。
換気不全の症状は、睡眠中のみ、あるいは昼夜をとおして、じゆうぷんな呼吸管理をす
ることによって、生後6〜12カ月のあいだに改善または軽減させることができます。治療しないと死にいたることもあります。

乳児突然死症候群

赤ちゃんが突然死んでしまう
第九は、「乳児突然死症候群」です。SIDSという略語でも知られる話題の多い疾患です。赤ちゃんに生じる予期できない突然死であり、死因をじゆうぶんあきらかにすることができません。すくなくともハ○%の症例は、乳児が眠っていたと推測される時期に生じています。おもな死因が心機能不全か、呼吸機能不全によるのかは、あきらかにされていません。
一般に乳児突然死症候群で死亡した乳児は、死亡直前まで健康であったと信じられています。約60%に軽症の上気道炎が時間的に関連して発現していますが、死因とは限定できません。2〜6%には、乳児睡眠時無呼吸症があったことがわかっています。死亡した乳児は、それまで健康であったようにみえたにせよ、胎児期あるいは生後一ヵ月の期間に、持続的な軽度の慢性低酸素血症にかかっていたという根拠があります。
疫学的にみると、一般人口では1000人につき1〜2人の割合で、乳児突然死症候群が発生しています。早産のため、出生時の体重が1.5キログラム以下の乳児では、1000人につき11人と、危険率が高くなります。危険率は、未熟さの程度に比例します。
双子あるいは三つ子は、単胎児に比して、二倍の危険率を示します。
乳児突然死症候群で死亡した乳児がいると、その弟または妹の危険串は2〜4倍高くなります。喫煙している母親ならびに薬物を乱用している母親から生まれた乳児では、乳児突然死症候群の割合が一般人口よhソはるかに高くなります。
乳児突然死症候群は、稀に生後一週間のあいだにみられることもありますが、その後急速に上昇し、10〜12週齢でピークに速します。九〇%は、生後六ヵ月以内におきています。一歳以降に生じる割合は、全体のIパーセント以下です。男児の比率は55〜60%と、女児を上回ります。

良性新生児睡眠時ミオクローヌス

赤ちゃんの寝相が悪い
第10は、「良性新生児睡眠時ミオクローヌス」です。新生児が静睡眠中に、四肢と躯幹の筋肉に単収縮(単線)をおこす疾患です。ふつう、単縮は40〜300ミリ秒と非常に短く、約一秒周期で四〜五回連続します。単線は身体のどの部位にも生じますが、手足に最もよく認められます。動きのパターンには個人差が大きく、伸び縮みあるいは回転となります。
ふつう生後一週間以内に生じます。症状は二〜三日間つづいてから治まることもあり、数カ月つづくこともあります。しかし、自然によくなり経過は良性で、生後六ヵ月以内に治ります。素因も有病率も不明ですが、稀な疾患です。家族性に発現しますが、遺伝学的研究はなされていません。

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