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体外にある不眠や過眠の原因

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体外にある不眠や過眠の原因

外在因性睡眠障害

このページでは、第一項目の第二群「外在因性睡眠障害」を紹介します。外在因性睡眠障害とは、睡眠障害の原因が身体外にあって、さらにそこから進展する
ものです。一四種類に分けられています。一四番めの特定不能の外在因性睡眠障害には、いまのところ該当する疾患はありません。外在因性睡眠障害には外部要因が不可欠です。その外部要因が取り除かれると、この睡眠障害はたいてい解決します。もし解決しないなら、経過中に別の睡眠障害が発現していることになります。ですから、なかには睡眠障害が発現するための重要な要因が身体内にあって、しかも、その睡眠障害が継続するには外的要因が不可欠である、というような外在因性睡眠障害も合まれます。
たとえば、適応性睡眠障害は心理的なストレスによっておこりますから、外的なできごとが原因であり、それが取り除かれると治ります。取り除かれたあとでも睡眠障害が持続するならば、精神生理性不眠症のような内在因性睡眠障害が発現したことになります。また、ほかの人なら睡眠障害をひきおこさないような行動習慣がもとになって発生する睡眠障害もあります。たとえば、就床や起床の時刻が不規則であっても、ある人では不眠をもたらすとはかぎらないのですが、別の人では不眠をもたらすことになるのです。
これは、薬物の影響についても当てはまります。たとえば、コーヒーやコーフに合まれるカフェインの摂取量が日常的な範囲内であっても、不適切な睡眠衛生のせいで睡眠障害をひきおこすことがあります。一般の基準からみて、あきらかに過度のカフェインつまり
中枢神経刺激剤が摂取されているなら、中枢神経刺激剤依存睡眠障害という別の診断になります。
アルコールの影響についても同様です。社会的にみて正常範囲内とみられるアルコールのせいで生じる睡眠障害ならば、不適切な睡眠衛生という診断がつけられます。しかし、異常とみられるほどアルコールを摂取したせいで睡眠が障害されたなら、アルコール依存睡眠障害という診断がつけられるのです。

不適切な睡眠衛生ー日常の行動習慣が原因

第一は、「不適切な睡眠衛生」です。よくない睡眠習慣、不規則な睡眠習慣、過度の昼寝、睡眠と両立しない行動など、日常的な生活行動にもとづく睡眠障害です。したがって、さまざまな個人的な原因があるといえましょう。ちなみに、患者にはほかの睡眠障害はなく、精神的にも身体的にも異常はまずみつかりません。いくつかの例をあげましょう。
覚醒時刻あるいは就床時刻が不規則である/しばしば(一週間に2〜3回)寝床のなかで長時間を過ごす/就寝前にアルコール、タバコ、カフェインを合む嗜好品を習慣的に摂取する/就床直前に激しい運動をする/就床直前に、興奮したり、感情的に混乱するような活動をする/夜のパーティーヘ出かける/寝床のなかで、しばしば睡眠とは関係のない行為をする(テレビをみる、読書をする、勉強をする、軽食をとるなど)/寝心地のよくない寝具(敷き布団、掛け布団、枕など)を使う/不適切な寝室(明るすぎたり、通風が悪かったり、騒音がしたり、暑すぎたり、寒すぎたりなど)で寝ている/就寝直前に、高度の精神集中を要するしごとをした
り、寝床に入ってから、思考、計画、回想などの精神活動にふける/いつもより長く昼寝をする/一日に何回も昼寝をする/夕方に昼寝をする。
つまり、結果として、覚醒レベルを高めるとともに、睡眠を不安定にさせる習慣です。よく知られているように、カフェインやタバコは覚醒レベルを高めます。アルコールも、結果として、睡眠を妨げ中断させます。ストレスや精神的な興奮も覚醒をもたらします。
ほかの睡眠障害と同じように、夜間の睡眠が障害されると、昼間に疲労感や眠気があるため、注意力や集中力などが衰えます。睡眠障害を強く気に病む傾向もよくみられます。
こうして、不適切な睡眠衛生の習慣は、不眠をひきおこすだけではなく、不眠を長びかせることになります。その程度がとくにひどかったり、ひんぱんであると、不眠症をひきおこします。たとえば、コーヒーを飲みすぎたり、一日のうちのさまざまな時開城に昼寝をとることが、長期間にわたる習慣になってしまったような場合です。
いったん不眠が生じると、早く寝床について寝床に長く留まったり、昼寝をしたり、昼間に横になって休息をとったりして対処しようとする人がみられます。睡眠をより多くとれば、疲労や作業能率の低下や眠気などの影響を解消できるだろうという発想です。このタバコやアルコールは眠りを妨げるような試みは、一時的には睡眠量をふやしたり、昼間の能率をあげるかもしれません。しかし、結果として、睡眠時間域を拡大したり、睡眠覚醒サイクルの構造を崩すことに
もなります。ですから、睡眠衛生そのものを正しく実践するほうが先決でしょう。
当人の性格や意欲も、対処後の成果を左右します。このことは、当人自身がどれほど自己管理をしっかりできるかという問題につながります。夜間の不眠がもたらす昼間の心身の不調を受けいれ、これに耐えようと努力できる人は、睡眠衛生に反する習慣から脱出しやすいでしょう。反対に、疲労や眠気や不快な気分や作業能力の低下などを気にするあまり、コーヒーをたくさん飲んだりして即効的に覚醒レベルを高め、不快感を和らげる手段に頼ろうとする人は、逆効果を招きます。そのため、睡眠と覚醒の双方を不安定にさせてしまい、不眠をさらに強めることになりかねないのです。
有病率はわかっていませんが、不適切な睡眠衛生は、さまざまな睡眠障害のきっかけとなり、また睡眠障害を促進させる要因として、かなり一般的なものです。不眠症患者のなかで、睡眠衛生に問題のない人はきわめて稀だからです。睡眠衛生がひどく不適切なため、それだけで不眠になるような人はすくないでしょうが、ほかの要因とからみあって、不眠を生じやすくさせます。たとえば、いつもの睡眠・覚醒スケジュールを維持していて、コーヒーをよく飲んでいるという程度では、睡眠障害にはなりません。ところが、これに加えて、たまたま寝るまえになにかに感動したとか、深酒をしたとか、配偶者と喧嘩したとか、いくつかの要因が加わると、不眠がひきおこされることになるかもしれません。
この睡眠障害は、思春期以前の年代では診断の対象になりません。なぜなら、面倒をみてくれる両親などからある程度独立して、自分の睡眠パターンにみずから責任をとれることが前提となるからです。

環境に原因のある睡眠障害がある

第二は、「環境因性睡眠障害」です。つねに睡眠を妨げるような環境要因が直接ひきおこす睡眠障害であり、不眠あるいは過度の眠気を伴います。そのような環境条件が緩和されたり除かれれば、すぐさま、あるいはゆっくりと、睡眠障害は軽減します。
二〇〇〇年三月に突発した北海這の有珠山の噴火は、一万人にもおよぶ近隣の住民に避難所生活を強いることになりました。まだ寒い季節に、体育館などで寝起きする人たちが、よく眠れないと訴えていたのはむりからぬことです。
睡眠障害をもたらす環境要因は、いろいろあります。飛行機がひんぱんに発着する空港や多数の自動車が走る高速道路に近くて騒音がひどい/冬の暖房あるいは夏の空調の不備により室温が好ましくない/寝室が明るすぎる/戦場とか遭難現場での野営のため生命に危険がおよびかねない/同じ寝床でいっしょに寝る人が激しいいびきをかいたりよく動く/赤ちやんや病人の世話をしなければならない、など。これらはすべて環境因性の不眠を誘発します。
この場合、睡眠障害は環境の変化によって、二次的な心理効果として生じるのではなくて、環境の変化そのものの物理的な刺激の効力によりひきおこされます。つまり、患者自身には、睡眠障害をもたらすような医学的原因は、精神的にも身体的にも存在しないのです。
日常のしごと内容が単調だったり、社会から孤立して生活していたり、身体的に拘束されていたりすることなども、過度の眠気を示す環境因性睡眠障害の誘因になります。入院して異常な睡眠・覚醒スケジュールを強いられたり、血液透析や点滴の挿管で苦痛を感じたりすることなども、環境因性睡眠障害を促進します。どちらかというと、物理的な刺激の強さよりも、当人の感受性のほうが重要であるともいえます。
ちなみに、感受性にはかなり大きな個人差があります。一般に、高齢者のほうが環境要因に対する感受性は高くなります。また、夜間に眠っているとき、環境の変化に対する感受性は、朝方に近づくにつれて増大します。
この睡眠障害が慢性的につづいたり、その程度が強い場合には、集中力や注意力が鈍ったり、学習や記憶の能力が衰えたり、昼間に疲労感や眠気や不快感さらには抑うつ気分や焦燥感を覚えたりするなど、二次的な症状がおこります。また、筋肉痛がおきたり、無気力となって社会からひきこもったり、身体の不調を気にしたりする状態におちいることがあります。
有病率は知られていませんが、一過性の睡眠障害はきわめてひんぱんにみられます。慢性の患者が一般人口中に占めている比率はあきらかではありませんが、アメリカでは睡眠障害センターを受診する患者の5%弱が該当します。いずれの年齢でも発症しますが、高齢者で発症率が高くなります。
高山に登ると不眠症になる
第三は、「高地不眠症」です。急性の高山病ではなくて、急性の高山病にもとづく睡眠障害です。高地での酸素不足による呼吸障害のため、睡眠の開始と維持が障害を受けるものです。急性の高山病そのものは、睡眠とは関係のない多様な生理的障害を意味する用語なので、睡眠障害を指すには高地不眠症として区別するわけです。
ふつう、高地に登ったあとに、頭痛、食欲低下、頻脈、疲労感とともに、急性の不眠がおこります。登山家がよく自覚する不眠です。睡眠中の呼吸障害による直接的な影響のほかに、内的なストレスや寒さとか快適でない寝床などの環境条件も、高地不眠症の発症の一因になっている可能性があります。症状は、ふつう高地に登って72時間以内におこります。滞在が長くなれば、低酸素の空気を吸うことに順応して、症状は改善します。低地に下りれば、不眠症は自然に消えます。
高地不眠症は、ふつう四〇〇〇メートル以上の高地で始まります。高く登るほどひどくなります。また、海抜零メートルの地点から二〇〇〇メートルの高地まで一気に登った人では、25%に症状がおこります。睡眠ポリグラフでみると、2000〜4000メートルの高地では、睡眠効率(総睡眠時間と寝床にぃた時間との比串)がすこし低下します。
総睡眠時間が減り、中途覚醒もおこります。4000メートル以上の高地では、睡眠時間と睡眠効率の低下、睡眠潜時の延長、体動の増加など、いちじるしい睡眠障害がおこります。レム睡眠も減少します。中枢性無呼吸と、それにつづく覚醒反応がおこります。急性ストレスが一過性の不眠をひきおこす
第四は、感情的な興奮をひきおこす急性のストレスと同時におこる「適応性睡眠障害」です。本質的な特徴は、ストレスに対する反応です。
たとえば、入学前の子どもや試験前の学生におこる不眠、職場や家族に関係したトラブルに対する反応など、日常的なできごとのなかで発生します。ほとんどの場合、近親者の死亡、離婚、転職、試験など、当人の情動的なショックまたは恐怖や脅威が引き金になります。ときには、求婚されたときの強い喜びとか、休暇が近づいたという期待からのはしやぎからおこることもあります。また、慣れない睡眠環境もあげられます。
前のページでふれた精神生理性不眠症と違う点は、あきらかなストレッサー(ストレスの原因)が存在することです。ほとんどの場合、当人はストレッサーに気づいていて、それを特定できます。ストレッサーが除去されたり、当人の適応力が上がると症状は消失します。多くの場合、障害は短期間に消失して、睡眠はすぐ以前の状態に戻ります。
症状は不眠と過度の眠気です。不眠には、入眠までの時間の延長や早朝の覚醒がみられます。眠気には、一日の特定の時刻におこるものと、つねに感じるものとがあります。軽度または中等度では、攻撃性、不安、無気力、悲哀が伴うことがあります。中等度から重度では、職業や学業に障害が生じることがあります。これらの症状以外に、重度では抑うつ反応か急性の精神病反応を現すことがあります。しかし、こうした感情障害や思考障害は、睡眠障害によって二次的に出現したもので、睡眠障害が消失すると正常化します。
ストレッサーが出現してから三ヵ月以内に発症した場合には、ストレッサーが除去されるかまたは適応性が向上すると、睡眠障害は消失します。たとえば、自動車事故や解雇の場合は、ふつう二、三日のうちに発症し、あまり長つづきしません。慢性の身体疾患や配偶者との死別のように、ストレッサーが持続ないし永続する状態では、適応するまでに時間がかかります。重症例では、稀に六ヵ月以上も睡眠障害が持続することがあります。
誰でもこうした不眠や眠気をおこしやすく、多くの人が生涯のなかでなんどか経験すると思われます。全成人の三分の一は、毎年短期の不眠を経験しているという疫学調査があります。
適応性睡眠障害はあらゆる年齢層でおこります。子どもでは、昼間の眠気よりも夜間の不眠のほうがはっきり現れます。おとなでは、男性よhソも女性に多いとされますが、これは病院の受診者の比率の違いかもしれません。

睡眠不足の常習者はさまざまな症候を示す

第五は、「睡眠不足症候群」です。夜間の睡眠がいつも不足していて、正常な覚醒状態を維持できないという睡眠障害です。しかし、睡眠の開始や維持については障害はありません。精神状態や心理機能の検査でも異常はほとんどあるいはまったく認められず、身体的な検査でも眠気を説明できるような医学的所見は認められません。
重要なのは、必要とする睡眠量と実際の睡眠量との不釣り合いであり、しかもそれが当人にはわかっていないことです。精神的にも身体的にも正常なので、生理的な必要量に満たない睡眠しかとっていない以上、覚醒時に眠気を自党するのはあたりまえです。あたりまえであるがゆえに、睡眠不足そのものが大きな関心事にはならず、見過ごされてしまうのです。せいぜい週末に長めに眠るといった程度の対処しか、していないわけです。
初期の段階では、昼間の眠気の増加、集中力の障害、活力の低下、倦怠などがおこります。放置しておくと、うつ病など精神的な障害がおこって、しごとの能率が下がり、家族や社会的活動から離れて引きこもるようになります。
慢性化したり睡眠不足の程度がひどくなると、怒りっぽくなり、注意や集中力が低下し、頭がぼんやりし、意欲は低下して無反応となり、不快感や疲労感を覚え、落ち着きがなくなり、さらに食欲の消失、胃腸障害、筋肉痛、複視(一つの物が二つに見えること)、ロ渇などの症状を二次的におこします。そして、こんな二次的な症状のほうが当人の主な関心事になってしまうので、真の原因が埋もれてしまって、健康状態について不安になり抑うつ状態におちいります。
一般人口中の有病率はわかっていません。アメリカでは、睡眠障害センターを訪れた患者の約ニパーセントが睡眠不足症候群と診断されています。ふつうは中年期に発症します。
男性の方が女性よりやや多いとされます。
睡眠不足そのものがこの障害の根源をなすわけですから、患者はたいへん寝つきはよく、睡眠効率はきわめて高くて八五パーセント以上となり、可能ならばいつもより長く眠れます。レム睡眠とノンレム睡眠の配分は正常です。過度の眠気がありますから、居眠りもすぐできます。そんなわけで、この患者はいつもより長い睡眠時間をとれば症状は消失するのです。
子どものしつけ不足睡眠障害は親の責任
しつけ不足は睡眠障害をひきおこす
第六は、小児期にみられる障害で、親など養育者による子どもの就床時刻のしつけが不適切であるためにおこる「し
つけ不足睡眠障害」です。子どもは、寝るべき時刻になってもぐずぐず時間をかせいで、寝床に入ることを拒みます。別のお話を聞きたい、テレビを見たい、なにか飲みたい、お化けが怖いといったたぐいです。ときには、いったん就床したのちに中途覚醒したときにも、こうした行動がおこります。養育者が強く指示すればすぐに寝るのですが、さもなければ寝つきが遅れます。
その結果は、睡眠不足とその影響として反映されます。注意力の減退、学業成績の低下、家庭内の緊張増加というわけです。
しつけ不足睡眠障害は子どもの睡眠障害ですが、問題は養育者にあります。養育者が子どもに甘い態度をとらないで、厳格に就寝を強制することが、決定的に重要です。養育者がうつ病、アルコール中毒、薬物嗜癖、長時間の勤務、病気など深刻な問題をかかえていると、子どもの眠りにじゆうぶん配慮できなくなります。また、夜中に親たちが楽しそうになにかをしていたり、夫婦喧嘩をしていたりすると、気になって子どもが起きだしてきます。
しつけ不足睡眠障害の発生率は、小児の約5〜10パーセントと推定されています。二歳を過ぎて、ことぱによって要求ができるようになってから出現します。ベビーベッドの囲いの柵を登れるようになったり、ベッドや布団で寝るようになると、よく出現します。
典型的には三歳ごろです。しかし、社会的環境によって発症年齢には差があり、幼児期の後半から青年期までのどの時期でもおこります。男児のほうがわずかに多いようです。
自立心の高まる青年期になり、就床時刻を自分で決め、その結果に対して頁任がとれるような年齢になるとこの障害は止みます。もし自分で適切な管理をしないでいると、依然として短い睡眠がつづくかもしれませんが、それは当人の意思によるものですから、あまり悩みはありません。こんどはむしろ、適切でない睡眠衛生や、不規則な生活や、不十分な睡眠が、問題となってきます。
子どもの睡眠開始が遅れるのも睡眠障害
第七は、「睡眠開始随伴障害」です。主として子どもの睡眠開始に伴う障害で、一定の条件(子どもでは、授乳してもらう、哺乳瓶やおしゃぶりをもらう、物語を読んでもらう、だっこしてもらうなど。おとなでは、ラジオを聞く、テレビを見るなど)が満たされないと、入眠できないものです。
子どもでは、夜間の中途覚醒のあとにも、同じ症状が現れます。おとなでは、夜の睡眠開始が障害されるだけで、中途覚醒のさいには問題はありません。
希望の条件が満たされると、寝つきは早くなります。いわば入眠儀式です。その後の睡眠は正常です。
経過は多様です。幼児では自然に症状が消えることがありますが、3〜4歳までつづくのがふつうです。
発症の原因にはいろいろな可能性が示唆されていますが、よくわかっていません。発症率は、生後六ヵ月から三歳までの子どもでは約一五〜二〇パーセント、三歳を過ぎるといちじるしく減少します。成人では比較的稀ですが、どの年齢でもおこります。性差はないという報告から、男性にやや多いという報告などさまざまです。
この障害は、当人だけでなく、養育者に睡眠不足をひきおこし、その結果として怒りや欲求不満から夫婦間の不和を招き、親子関係も冷えこみ、愛情が乏しくなるといった波及効果を誘発します。

食物のせいで不眠がおきる

第八は、「食物アレルギー性不眠」です。食物中のアレルゲン(アレルギーの原因物質)に対するアレルギー反応として、睡眠の開始と維持が障害される不眠症です。典型的には、入眠が困難になり、寝入ったあとしばしば覚醒反応をおこします。ほかには、夜間の覚醒反応に伴って叫んだり、精神的に興奮したり、昼間に無気力だったりします。皮膚の刺激症状、呼吸困難、胃腸症状など、ほかのアレルギー症状が睡眠障害に伴うこともあります。
食物アレルギー性不眠は、出生時または牛乳が食物に合まれるようになってからおこり、ふつう二歳までに発症します。四歳までに自然に消失するのがふつうです。おとなでも、卵、魚など多様なアレルゲンによっておこることがあります。
アレルゲンを除くと、正常な睡眠と覚醒が、ただちにあるいは四週間以内に回復します。しかし、アレルゲンがふたたび食物のなかに入ると、睡眠障害や日中の無気力が再発します。
食物アレルギーの家族歴があると発症の危険が高くなります。有病率はわかっていませんが、珍しくはないようです。
夜中に飲み食いしないと眠りに戻れない
第九は、「夜間摂食(飲水)症候群」です。夜中にたびたび目が覚めて、そのとき飲食しないと再入眠できない障害です。飲食するとすぐに入眠できます。ほんらいは覚醒時に大量の母乳や人工乳が与えられる乳幼児や小さな子どもにおこるものですが、おとなにもみられます。
眠らせるために、毎回授乳し、それを夜間にもくりかえすという習慣が確立すると、授乳と睡眠開始とが連動してしまいます。寝ついてから目を覚ましたときにも、子どもはしきりに乳やジュースを飲みたがります。ですから、排尿の量も回数もふえます。そのため、また目を覚ますのです。こうして、消化器系や内分泌系の親日リズムが崩され、間接的に睡眠と覚醒のリズムも影響を蒙ります。その結果、ふつうなら生後三〜六ヵ月で確立するはずの睡眠と覚醒のリズムが障害されます。
養育者が子どもの要求を受け入れて授乳するかぎり、この障害は容易に発生します。養育者にとっては、子どもはほんとうに空腹なのか、習慣のせいなのか区別しにくく、子どもが夜になると空腹になるようにみえるので、食事を与えるべきだと考えてしまいます。
ときには、養育者は授乳すること自体に喜びや存在意義を感じて、子どものためよりも自分のために授乳を継続します。長時間働いている不在がちの親にとっては、こうした夜は子どもとともに過ごせる貴重な時間であり、授乳が親たちの罪悪感を薄め責務を果たす場になるのです。空腹の有無に関係なく授乳される子どもは、夜間の覚醒のたびにそのまますぐ眠りに戻れなくなるわけです。
おとなでも、夜間の覚醒が空腹と飲食を条件づけてしまい、なにかを食べるために一晩に数回覚醒するようになることがあります。いちど条件づけられてしまうと、空腹とは無関係に飲食がつづくわけです。ときには摂食行動が強迫的な行為になることがあります。
おとなの場合、以前から不適切な睡眠衛生のもとに、毎日異なった時間に食事や勤務ををつづけたり、夜間に働いたり食事したり、肥満のため飢餓感があったり、胃炎・潰瘍・胸やけなどがあったりすると、この症候群を発症しやすいといわれています。
この症候群は出生直後から認められますが、睡眠が多い生後およそ六ヵ月までは治療の必要はありません。有病率は不明ですが、推定では生後六ヵ月から三歳までの子どもの約5%に認められ、離乳後はいちじるしく減少します。おとなの有病率は不明ですが、どの年齢でも発症し、年長者ほどすくなくなります。
夜間の授乳が増加することで、いろいろ派生的な問題が生じます。あおむけに寝かせて授乳すると、歯の病気や耳の感染症をおこすかもしれません。子どもの睡眠は分断されるだけで総睡眠時間はそんなに短くならないにせよ、養育者の睡眠がいちじるしく短縮され、腹立ちや欲求不満をおこしやすくなり、ひいては子どもとの関係が悪化するかもしれません。ひんぱんな授乳は、抱きぐせの原因になるでしょう。また、夜間にたくさん飲み食いするので、しだいに肥満することにもなるでしょう。

皮肉にも睡眠薬が睡眠障害をひきおこす?

第10は、「睡眠薬依存睡眠障害」です。睡眠薬を長く服用したために生じる耐性のほか、服用を止めた直後の離脱現象に伴う不眠や過度の眠気が特徴です。耐性というのは効果が弱まることです。そのため、しばしば服用量をふやすことになります。
服用量を減らしたり急に中止すると、不眠がおこります。これが離脱症状です。そして、もともとの睡眠障害を悪化させ、さらに深刻なものにします。服用量をふやすと、昼間に持ち越し効果が強まります。つまり、過度の眠気がおこり、動作が鈍くなり、運動のバランスがとれなくなり、ことばがあいまいになり、夕刻に落ち着きがなくなります。
患者は睡眠薬の効果ばかりを気にするようになり、いろいろな昼間の症状は前夜の不十分な睡眠と関係していると確信するようになります。そして、多くの医師を訪れ、つぎつぎにいろいろな睡眠薬を処方してもらうようになります。
大量の薬物を長期間服用していると、中枢神経抑制剤の離脱症状と似た症状が昼間に現れるようになります。服薬を中止すると、吐き気・筋の緊張・痛みを感じたり、精神が過敏となり不安・いらいら・興奮・抑うつなどが誘発されます。そのため、離脱症状をおそれて、患者は睡眠薬の服用を永続しがちです。また、睡眠薬をアルコールと併用すると、中枢神経系が強く抑制されます。そのため、睡眠中におこる呼吸障害が睡眠薬で悪化することがあります。
睡眠薬依存睡眠障害の有病串については、情報がありません。高齢者に多いのですが、睡眠薬を服用すれば、どの年齢でもおこります。男性よりも女性のほうが睡眠薬をよく服用しています。
慢性的に睡眠薬を服用している患者の睡眠ポリグラフには、ノンレム睡眠の段階二ばかりがふえて、段階一、三、四とレム睡眠が減ります。また、睡眠が分断されて、ノンレム睡眠とレム睡眠あるいはノンレム睡眠の各段階がひんぱんに入れ替わり、睡眠構造が乱れます。脳波にも異常な波形がふえます。レム睡眠中の眼球運動も減ります。
覚醒剤も睡眠障害をおこす
第11は、「中枢神経刺激剤依存睡眠障害」です。中枢神経刺激剤(ぃわゆる覚醒剤)による不眠、そして、薬物禁断(離脱)にひきつづく過度の眠気が特徴です。中枢神経刺激剤は、入眠を遅らせ、睡眠総量を減少させ、覚醒量を増加させます。そして、レム睡眠が出現しにくくなります。離脱時には、入眠が早くなり、睡眠総量が増加し、レム睡眠が急激に増加するというはねかえり現象がみられます。
中枢神経刺激剤には、フエニルエチルアミン(エフェドリン、アンフェタミン)、コカイン、甲状腺ホルモン、種々のキサンチン誘導体(カフェイン、テオフィリン)などのさまざまな種類の薬物があります。これらは、治療や乱用の目的で使用されます。
治療が始まったとき、使用量がふえたとき、服用する時刻がいつもの就寝時刻に近いときに、入眠しにくくなります。季節性のアレルギーに対するうっ血を除去する目的で使われる場合のように、間欠的に服用されるときには、対応して入眠と睡眠の維持が周期的に障害されます。
ふつう、この睡眠障害では、睡眠が抑制される時期がつづいて極度の疲労に達したのち、深い傾眠におちいる時期がきます。薬物を服用する時期に、しばしば活動が尤進して騒々しくなります。進行した状態では、軽謹や妄想着想や常同行為(果てしなくくりかえされる行動)がみられることもあります。
刺激剤に対する耐性が高まるにつれて、より多量の薬物が使われるようになります。乱用の目的で多幸感を最大限に高めるためには、静脈に注射することにもなります。そのため、エイズウイルスなどに感染する危険が生じます。
中枢神経刺激剤は、精神的な依存性もひきおこすのが特徴です。しかし、覚醒効果や多幸感促進効果とは違い、精神的な作用に対する耐性はできません。ですから、慢性的に中枢神経刺激剤を乱用していると、とりわけ精神症状がひどくなります。よりすくない量で、妄想観念、常同行為、聴覚および触覚性の幻覚が、しだいに出現するようになるのです。薬物使用中に、症状はすこしずつ妄想型分裂病の症状に似ていきます。大量使用がつづくと、社会的な能力が損なわれ、反社会的な行動が出現します。急性中毒のため、不整脈や脳内出血を招きます。コカインの場合には、けいれんや呼吸停止によって死にいたることがあります。
薬物を長期間にわたり多量に服用したあとに中止すると、眠気や焦燥感あるいは疲労感といった離脱症状が、短期間つづきます。離脱後に、ときどき死にたくなるような重度のうつ状態さえ出現します。
中枢神経刺激剤の乱用は、思春期と若年成人期におこりやすい傾向があります。

大量のアルコールは睡眠を崩壊させる

第12は、「アルコール依存睡眠障害」です。睡眠薬代わりにエタノール(飲用のアルコール)の催眠作用を利用しようとして、飲酒を継続していることから生じる睡眠障害です。エタノールは、中枢神経抑制剤ですが、結果として不眠とそれに伴うさまざまな障害をひきおこすのです。
アルコール依存睡眠障害の患者は、アルコール依存症患者のように覚醒時にずっと飲みつづけることはなく、夕方から飲酒を始めます。ですから、社会的ないし職業的にも、健康ないし家族関係にも、あまり問題をおこしません。しかし、程度がひどくなると、これらにもいちじるしい影響をおよぽすようになります。
さらに、エタノールを連用することは、耐性が高まりますから、入眠促進効果が弱まります。その結果、当人は気づかないものの、短い離脱期がひきおこされて、二次的に唾眠が維持されにくくなります。こうして、夢から突然覚醒したり、発汗、頭痛、ロ渇を自覚します。軽度の脱水と軽度の離脱状態がおこっているからです。また、エタノールの飲用を突然中断すると、いちじるしい不眠がおこります。
寝酒としてエタノールを毎晩飲んでいると、数分間の中途覚醒がひんぱんにおこるようになります。睡眠ポリグラフでみると、熟睡に相当する段階三〜四のノンレム睡眠の比串がふえますが、睡眠総量は減ります。また、レム睡眠が分断化して覚醒します。エタノールの血中濃度が減少する睡眠の後半になると、覚醒と睡眠とがひんぱんに入れ替わります。
アルコール依存睡眠障害者の多くは、エタノールに対する精神的な依存性をもっているようです。当人はエタノールを毎晩飲むかぎり、睡眠障害がほとんどあるいはまったくないと信じています。しかし、睡眠時無呼吸症候群のため寝酒をつづけているならば、これはかなり危険です。
身の回りの毒物が睡眠障害をひきおこす
第13は、「毒物起因性睡眠障害」です。各種の毒物の中毒によって生じる不眠、あるいは、過度の眠気によって生じる睡眠障害です。睡眠障害をおこす物質は、水銀、鉛、枇素、銅のような重金属や有機毒物です。これらの物質に、低濃度でもくりかえしさらされることから慢性中毒がおこることもあります。
症状は中枢神経系の興奮状態と不眠との組み合わせや、中枢神経系の抑制状態と傾眠や昏睡との組み合わせです。興奮と抑制とがともにみられるときもあります。
中枢神経系の機能の変化には、睡眠障害の症状だけでなく、記憶が失われたり、精神状態および心臓や呼吸の機能に異常がおこるなどの症状にも反映されます。毒物に接する期間と程度あるいは毒物の性状によって、各種の臓器にも障害がおこります。重症度もさまざまです。
毒性をもつ化学物質を日常的に使用する職場で働く人や接着剤などを吸入する乱用者は、最も危険です。また、子どもは有鉛ガソリンの排気に合まれる有害物質に敏感です。
最近シックハウス症候群という疾患が注目されています。建材に合まれる毒性の化学物質(ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロペンゼンなど)が室内の空気を介して体内に入り、不眠を誘発することがあります。私も、新築の公務員宿舎に移転した最初の一年間は、軽度ながらこの症候群に悩まされました。妻も同様でした。その年はゴキブリがまったく現れなかったのも不気味でした。

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目次1 ナタニエル・クライトマン(レム睡眠の発見者)2 レム睡眠と目の動き3 睡眠麻痺とは何か4 睡眠のリズム5 幼児の睡眠、老人の睡眠6 睡眠と成長のかかわり 睡眠の雑学.2 ナタニエル・クライトマ …