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ヒトは何のために眠るのか?

眠り。1日が終わり、安らかな眠りを期待して、ほっとしながらベッドに入る人。逆に眠れないことにおびえて、ベッドに入るのが嫌な人。
眠りは人によってさまざまです。
ヒトはいったい何のために眠るのでしょうか。睡眠を専門に研究する研究者にとって、これは今日もなお大きな疑問であり課題です。
遠くギリシャ時代の人びとは、眠りの神を「ヒプノス」と呼んでいました、ヒプノスは他界の果て、太陽が射し込むことのない洞くつに、兄の死の神「タナトス」と住んでいました。ヒプノスは頭に翼をもつ美少年で、世界をめぐり、本の枝で人びとの耳に静かに触れ、角から液体を注ぎました。すると人びとは眠りについたということです。
睡眠の研究家として有名なデメントは、星も月もない枚の真っ暗闇に、ひとりきりでいたときの恐怖について書いています。彼によれば、睡眠は逃れることのできない長い暗闇のなかで生まれる精神的恐怖から、私たちをやさしく保護してくれる、というのです。
何のために眠るのかこの疑問についての答はまだ十分に得られていません。しかし一方で、睡眠についての研究は非常に進み、数多くの事実が明らかになってきました。
このような事実にもとづきながら、眠れないこと、すなわち不眠についてまず考え、そして、多くの不眠の人が「頼りたい」と思いながら「やめられなくなるのでは」と怖れている睡眠薬について考えてみましょう。
一晩の眠りは深くなり、浅くなりをくり返す
「眠り」とは何か、を知るために睡眠についてのこれまでの研究をここで簡単に振り返っておきましょう。
●眠りを起こす物質と眠りの中枢
19世紀半ば頃には、眠りは脳の血液の流れが悪くなるためにすなわち脳貧血で起こると考えられていました。
20世紀になると、眠りを起こす物質を見つける研究がさかんに行われ、睡眠毒素、コレステロール、疲労毒素、ウロトキシン、睡眠物質、X-物質など、いろいろな物質が候補として取り上げられました。現在でもこの種の研究はつづいており、プロスタグランジンやデルタ睡眠惹起物質などが候袖に上げられています。

覚醒中枢・睡眠中枢

覚醒中枢・睡眠中枢


 
1917年、クリミア戦争に従軍した兵士の間に嗜眠性脳炎が流行しました。これは脳炎にかかって眠ってしまう病気で、この病気で死亡した患者の脳には一部障害があることがわかりました。
さらに、ネコの脳のある場所を切断すると目が覚めなくなり、それよりもう少し上部を切断すると睡眠と覚醒が起こることから、この間に眠りの中枢があると推測されました。
●眠りの研究を発展させた脳波の発見
眠りの研究を一挙に発展させたのは、ヒトの脳波の発見でした。
1929年、ベルガーはわが子を使って、ヒトの脳波を初めて記録することに成功しました。ベルガーの発見した脳波は、最初その存在がかなり疑われていましたが、しだいに信頼を得て、やがてヒトの意識状態を知る有効な手段となっていきます。
1935年、ルーミスは長時間にわたりヒトの脳波を記録し、それをもとに睡眠段階を分類しました。この研究によって、一晩の睡眠は決して同じではなく、いろいろ変化していることがわかってきました。
●レム睡眠の発見
1953年、シカゴ大学の大学院生アセリンスキーと指導教授クライトマンは、それまでに知られていた睡眠段階とまったく異なる睡眠段階があることを発見しました。これがレム睡眠の発見です。レム睡眠では、しばしば急速な眼球運動が見られます。そこで、急速眼球運動(rapid eye
movement)の頭文字をとって、この睡眠状態をレム(REM)睡眠とよぶようになったのです。
このように脳波を長時間記録することで、私たちの一晩の睡眠が決して一様ではないことが明らかになりました。睡眠はいくつかの段階からなりたっており、しかも段階によっては、他の段階と違う大きな特色があることがわかっています。

睡眠の段階を表す脳波

では、一晩の眠りを記録し、眠りの段階を判定するためには、何を記録したらよいのでしょうか。
すでに述べたように、意識の状態を知るのにもっとも重要なのが脳波です。一晩の眠りを記録し、眠りの段階を判定する際にも、この脳波を調べます。そこで、睡眠段階判定の基本となる脳波について、ここで説明しておきましょう。

脳波と意識水準

脳波と意識水準


●脳波の分類
脳は、その活動にともなって非常に弱い電流を流します。この電流を検知し、目に見える形の波として表したものが「脳波」です。脳波は脳の活動状況によって変化し、1秒間にいくつの波が出るかによって、すなわち周波数によって分類されます。
目をつぶって安静にしているときに出る脳波がアルファ(α)波です。これは8〜13ヘルツの波からなっています。つまり、1秒間に8個から13個の波が出ます。
それより周波数が多くなって、14ヘルツ以上の波がベータ(β)波です。一方、α波より遅い波で、4〜7ヘルツの波はシータ(Θ波、3ヘルツ以下の波はデルタ(δ)波です。
このように脳波は、アルファ波を中心にして、周波数がより少ないゆっくりした波(徐波)と、周波数がより多い波(速波)とに分かれます。シータ波とデルタ波が徐波、ベータ波が速波ということになります。
●脳波の記録
ふつう、脳波を記録するときは、直径lcmくらいの皿のような形をした電極を、頭の2ヵ所にしっかり張りつけます。また、眼球の動きを記録するために両方の目の外側に電極を張りつけ、さらに筋肉の動きを見るために筋電用の電極を下顎に張りつけます。これで一晩の睡眠を記録する準備は終わりです。そのほか、目的や必要によって心電記録用の電極、呼吸を記録する装置、体の動きを記録する装置などをつけることもあります。
このようにして一晩の睡眠(終夜睡眠)を記録したものを、以前は「終夜睡眠パターン」とよんでいましたが、現在は「ポリソムノグラム」と
よんでいます。
次に実際の記録によって、それぞれの睡眠段階を見てみましょう。
睡眠の段階
●覚醒と睡眠の6つの段階
〈段階0〉
健康な人が目が覚めた状態で、目を閉じて安静にしているときに出現するのがアルファ波です。4は眠る前の目が覚めた状態の記録で、規
則正しくアルファ波が現れています。
この状態が覚醒状態で、段階0(ステージ0)とよびます。このとき筋肉は弛緩(ゆるむこと)していないので、筋電には筋肉の活動が記録されていますし、ゆっくりした眼球運動も記録されています。
ポリソムノグラム(覚醒)

ポリソムノグラム(覚醒)


〈段階1〉
軽い眠気を覚えてうつらうつらしている状態、つまり軽いまどろみの状態になると、アルファ波がしだいに途切れて、やがて出なくなります。
脳波の振幅は小さくなり、平たく見えるようになり、アルファ波のかわりに周波数の遅いシータ波が出てきます。
このとき、頭頂部付近で振幅の高い鋭い波が出ることがあり、瘤波(りゅうは)とよばれています。筋電に筋肉の活動が出たり、ゆるい眼球の運動も記
録されています。
この時期が軽い睡眠の時期で、段階1(ステージ1)とよびます。
〈段階2〉
さらに眠りが深くなり、すやすやと軽い寝息をたてて眠っている状態になると、段階2(ステージ2)とよびます。 このときの脳波の特色は、あまり振幅の高くない14ヘルツ前後の波が1〜2秒間連続して出現することです。この波はその形が紡錘型をしていることから、睡眠紡錘波とよばれます。段階2はこの紡錘波の出現を中心にした段階です。
〈段階3〉
眠りがもっと深くなり、中等度睡眠に達すると、脳波に振幅の高いデルタ波が入ってきます。このデルタ波は丘が連なったように見えることから、丘波(きゅうは)ともいいます。この時期が段階3(ステージ3)です。
〈段階4〉
さらに睡眠が深くなり、記録の大部分が振幅の大きいデルタ波で占められるようになると、段階4(ステージ4)です。段階3との違いは丘波の出方の違いで決まります。そのため、段階3と段階4とを合わせてしまうこともあります。
ポリソムノグラム段階4

ポリソムノグラム段階4


このように段階1から段階4までの眠りは、徐波が中心になっているので、「徐波睡眠」とよんでいました。
〈段階レム〉
睡眠中の脳波カ穆己録されるようになってからかなりの間、睡眠は一晩中、徐波睡眠の周期を繰り返すと考えられていました。しかしすでに述べたように、アセリンスキーとクライトマンは急速に眼球が動く睡眠段階があることを発見しました。この時期の脳波は9に見るように、一見したところ段階1に似ていて、振幅の低い、ゆっくりした波が出ています。
ポリソムノグラム段階4

ポリソムノグラム段階4


特徴的なのは眼球運動で、きわめて速い眼球運動力縮己録されています。また筋電は消失しています。この睡眠段階が段階レムで、いわゆる「レム睡眠」といわれる時期です。それに対して段階1から段階4までを、先に述べたようにかつては徐波睡眠とよんでいましたが、現在はレム睡眠に対して「ノンレム睡眠」とよんでいます。
●ポリソムノグラムで見る睡眠の周期
ポリソムノグラムで眠りの段階を判定し、一晩の記録として表したものです。横軸が就床したあとの時間の経過を表しており、縦軸に睡眠の各段階が示されています。
青年と老人のヒプノグラム

眠りの段階


その後、睡眠は段階2から段階3へ移り、寝ついて約30〜40分後に段階4が出ています。そして、人眠後約80〜90分で最初のレム睡眠が現れます。最初のレム睡眠は一般的にあまり長くありません。その後、段階2や段階3、段階4などの出現を繰り返し、2回目のレム睡眠が出ます。
このような経過を繰り返して、一晩にだいたい4〜5回のレム睡眠が出現し、朝、目覚めることになります。
各段階の出現率
では一晩の眠りで、これらの段階はどの程度の割合で現れるのでしょ
うか。
おおまかにいって、段階1は約10%、段階2は約55%、段階3は約10%段階4は約5%、段階レム(レム睡眠)は約20%といったところです。各段階の出現のしかたには特色があり、段階3と4は入眠後比較的緊い時期に多く出現し、反対に段階レムは朝方に出やすくなり段階レムの持続も朝方に長くなってきます。
睡眠段階出現率

睡眠段階出現率

睡眠の周期

このように一晩の眠りは決して同じではなく、いろんな睡眠の段階を繰り返しています。そして、この睡眠の周期はほぼ90分程度と考えられています。つまり90分を周期として、睡眠の各段階が繰り返されているのです。
その意味から、90分を1つのセットと考えると、睡眠時間が6時間の場合、4つのセット、7時間半の場合、5つのセットと考えることもできます。
このように、自分の睡眠がいくつのセットからなっているかを知っておくと、役立つことがあります。もし午前零時に眠ったとすれば、目覚めやすいのは午前6時、次はその約90分後の午前7時30分ということになります。絶対とはいえませんが、このような睡眠周期にしたがう目覚めは比較的心地よい目覚めといえます。

睡眠90分周期

睡眠90分周期


 

ノンレム睡眠とレム睡眠の違い

レム睡眠とノンレム睡眠とは、レム睡眠のときに急速に眼球が勤く、筋肉が弛緩するなど、大きな違いがありますが、そのほか、睡眠中の体のようすもずいぶん違います。
ノンレム睡眠では呼吸・脈拍・血圧が少し下がり、しかも安定しています。これに対して、レム睡眠では呼吸・脈拍・血圧などがきわめて不安定になり、急激に増えたり減ったりします。また男性ではレム睡眠中に勃起が見られます。
レム睡眠のもう1つの特色は、この睡眠のときにきわめてよく夢を見ることです。夢の内容は鮮やかで、視覚的・物語的で、かつ突飛という特色があります。
ホルモンの分泌なども両睡眠の段階で異なっており、成長ホルモンはノンレム睡眠のときに分泌されます。昔から「寝る子は育つ」といいますが、まんざら根拠がないわけではありません。

睡眠随伴現象

眠りには、いびき、歯ぎしりなどいろいろな現象がともないます。こうした現象はどちらの睡眠のときに出現するのでしょうか。 いびき、歯ぎしり、寝言などはノンレム睡眠のときに、金しばりはレム睡眠のときに出現することが知られています。

睡眠障害と不眠とその原因

「眠れない」という訴えはよく「不眠」「睡眠障害」と表現されますが、厳密にいえばT両者は異なっています。要するに[眠れない」という状態が不眠ですが、睡眠障害はもっと広い意味をもっています。たとえば、不眠とはまったく逆の過眠、つまり眠りすぎて困るという状態も睡眠障害にふくまれますし、また、眠っているときに短時間の無呼吸が何度も現れる睡眠時無呼吸症候群など、睡眠にともなう問題も睡眠障害にふくまれます。その意味では、「不眠は睡眠障害の1つ」といってもよいでしょう。
さらに最近は睡眠だけを取り上げるのではなく、覚醒まで含めた問題として分類したり、リズムの障害としてとらえたりするようになってきました。
ここでは睡眠薬にかかわる不眠の問題だけを取り上げたいと思います。
●不眠のタイプ
ひとことで「眠れない]といっても、その内容はさまざまです。
ヒトの一晩の眠りは、まずベッドに入り、やがて眠りについて、ときには夜間に目が覚めたり夢を見たりしながら、朝がきて目覚める、という経過をとります。不眠もこのような睡眠の経過に応じて分類することができます。患者さんが自分の不眠がどのタイプであるかを知ることは、治療を進めるうえでも大切です。
入眠障害
寝入るときの問題が入眠障害です。ふつう「寝つきが悪い」と表現されます。ベッドに入っても目がさえてなかなか寝つけないという形の不眠で、就眠障害ともいいます。よく見られる不眠で、どちらかというと比較的若い人に多いものです。
中途覚醒、熟眠障害
中途覚醒は、寝ついたあと、「夜中に目覚めてふたたび眠るのが困難だった」「夜間に何回も目が覚めて眠れなかった」という型の不眠です。「熟睡できなかった」「一晩中眠りが浅くて眠った気がしない」などの訴えも多く、熟眠障害、浅眠とよんでいます。
早朝覚醒
朝早く目覚めて困るのが、早朝覚醒あるいは早期覚醒とよばれる不眠です。朝のきわめて早い時間に、まだ起きなくてもよいのに目が覚めて、その後、寝つくことができません。どちらかというと、年配の人に多いタイプの不眠です。
多夢
必ずしも不眠のタイプの1つとはいえないかもしれませんが、「一晩中夢ばかり見て少しも眠った気がしない」と訴える人も多く、このような場合は多夢とよぶことができます。
なぜ眠れないのか一不眠の原因
不眠対策では、なぜ眠れないのかを知っておくことが大切です。主な不眠の原因
●環境要因による不眠
眠るときの環境、すなわち睡眠環境は、よい睡眠を得るためのとても大切な要素です。環境的な問題で眠れなかったという経験は、おそらく誰にでもあるでしょう。たとえば、工事の音や車の音など周囲の騒音のために眠れない、暑すぎたり寒すぎたりして眠れない、明るすぎて眠れない、あるいは隣に寝ている人の歯ぎしりやいびきのために眠れない、などです。
この場合は、睡眠薬を処方してもらう前に、眠りを妨げている原因を取り除くことが大切です。
●生理的な不眠
海外旅行中や帰国後にいわゆる時=差ボケで眠れない(ジエットラグ)、あるいは交代制勤務で昼勤から深夜勤務や準夜勤務などに変わったときに眠れないというもので、いずれも自分の体内のリズムと外部のリズムとが異なるために起こります。
時差ボケの場合、だいたい1週間ほどで体が新しい環境に慣れてきます。一般的に、西のほうへ飛行するとき(日本からヨーロッパに行く、アメリカから日本に帰るなど)のほうが、東のほうへ飛行するとき(日本からアメリカに行く、ヨーロッパから日本に帰る)よりも早く回復する、といわれています。また、年配の人よりも若い人のほうが回復しやすいといわれています。
これにくらべると、交代制勤務は短期間で勤務時間を交代していくので、慣れるのがそれだけむずかしいといえます。生理的不眠は、前項で取り上げた「環境要因による不眠」の一種とも考えられますが、ここではいちおう別にしておきます。
●心理的な問題がある不眠
何か心配なことや気になることがあって眠れない、ストレスが強くて眠れないというものです。その内容は、人生上の大問題からちょっとした問題までさまざまです。大学や高校受験の前日に眠れなかったり、明日遠足と思うとうれしくて眠れなかったなど、このような不眠は誰でもよく経験します。
心理的な問題による不眠は一時的なことが多く、持続しても慣れてしまうことがあります。一時的に睡眠薬を用いたとしても、多くの場合、問題が解決されれば睡眠薬なしで眠れるようになります。また、心配していることについて、ちょっとしたアドバイスをしてもらったり、簡単なカウンセリングを受けることで、眠れるようになることもあります。
●器質的疾患による不眠
何らかの体の症状によって起こる不眠です。よく経験されるのは、体のどこかが痛くて眠れない、せきが出て眠れない、かゆくて眠れないなどです。このような不眠は、痛みをとめる、せきをとめる、かゆみをとめるなど、原因となっている症状を処置することが大切です。
そのほか、体の病気によって不眠が生じる場合があります。甲状腺機能完進症(バセドウ病)などの内分泌疾患で不眠になったり、前立腺肥大症のために夜間の排尿回数が増えて不眠になったりします。この場合も、原因となる病気の治療がもっとも大切です。
この型の不眠には睡眠時無呼吸症候群もあります。睡眠中に何度も呼吸がとまり、そのたびに目覚めて、いびきとともに大きく息を吸い込みます。当然、熟睡はできません。ただし、目覚めはごく短時間なので本人は気づいていないことが多く、ほとんどの場合、家族が睡眠中に呼吸がとまることに気づいて受診を勧めます。診断には睡眠ポリソムノグラム検査カ望ヽ要なので、睡眠を専門に扱う病院を受診する必要があります。
●精神疾患による不眠
精神分裂病やうつ病、噪病など、精神科の対象となる病気のほとんどが、発症のときや再発のときに不眠をともないます。このような場合、それぞれの病気に応じた処置が必要ですし、その病気に対応する薬物を使用しなければなりません。精神科の医師を受診されることをお勤めします。
●薬や嗜好品による不眠
日常的なものとしてよく知られているのはカフェインです。コーヒーや紅茶、緑茶はかなりの量のカフェインをふくんでいます。カフェインは中枢神経を興奮させる作用があるので、人によりますが、寝る前にコーヒーや緑茶を飲むと眠れなくなることがあります。不眠がちな人は、夕食後はこれらの飲用を控えたほうがよいでしょう。
アルコールは一般的に、適当な量であれば緊張をほぐして睡眠に役立ちますが、飲みすぎるとかえって眠れなくなったり、途中で目が覚めて眠れなくなったりすることがあります。またアルコールは、レム睡眠を抑制する作用をもつことが知られています。
薬物では、インターフェロンや抗がん剤などが不眠につながりやすい薬です。ただし、その他の薬でも不眠になることがあるので、薬を飲んでいて不眠になった場合、医師とよく相談することが大切です。
●原因不明の不眠
以上のように不眠にはさまざまな原因がありますが、実際には、不眠の多くは原因がよくわからないものです。むしろ、いわゆる「不眠症」として睡眠薬を飲んでいる人の多くは、原因不明ともいえます。

不眠の診断と治療

まず不眠の原因とタイプを特定する
不眠の訴えがあったとき、医師が診断にあたって重視するのは、どのタイプの不眠か、不眠の原因は何か、の2点です。したがって、患者さんに対する問診ではこの2点を中心に、日常生活も含めて不眠の内容を聞き取ります。
不眠のタイプでは、寝つきが悪いのか、途中で目が覚めて困るのか、熟睡できないのか、あるいは朝早く目覚めて困るのかが問題になります。また、不眠がある場合、それがどのくらいつづいているか、頻度はどの程度かも問題になります。
原因については、まず不眠につながるような精神疾患や身体疾患がないかどうかが大きな問題です。他の症状や検査からこうした病気が疑われる場合、より専門的な診断と治療が必要になります。
そのほか、睡眠環境や勤務状態、ストレスの有無などについて質問します。また、睡眠を妨げるような嗜好品の摂取状況、飲んでいる薬の内容などについても質問されると思います。このときは正直に答えることが大切です。
また不眠によっては、専門機関で睡眠ポリソムノグラムを記録してもらう必要もあります。
治療をはじめる前に知っておくべきこと
不眠症の患者さんは一般的に、不眠をとても恐れています。みんなが寝てしまった真夜中に、一人眠れなくて悩みつづけるのはとても苦しいものです。また、明日の仕事のことを考えると、ぜひ限っておかなければというあせりが生じ、さらに脹れなくなってしまいます。このような経験をすれば、不眠症の人たちが不眠を恐れるのは当然のことです。
しかし、患者さんの多くは、このように不眠を恐れ、不眠に悩んでいる一方で、睡眠薬についてとても心配していることも事実です。これは、睡眠薬についての誤解があまりに大きいためだと考えられます。したがって、不眠の治療を受ける前に、まず患者さん自身が睡眠や不服、さらに睡眠薬について正しい知識をもつことが大切です。
治療を開始する前にもう1つ大切なことは、不眠の原因に応じた対応を考えることです。もし原因が睡眠環境の問題や睡眠についての習慣の間違いなどであれば、そのような点を改めるだけで、かなりの不眠が改善します。そのためにも、睡眠や睡眠に関連する習慣、薬物の影響や睡眠薬などについて、正しい知識をもつことが必要になります。
以上のような点を踏まえたうえで不眠の治療にとりかかることになりますが、治療は「睡眠薬を使わない治療」と「睡眠薬を使う治療」に分かれます。

睡眠薬を使わない治療

●生活指導
不眠を治療する場合、薬物を使うかどうかが問題になります。
薬物を使わない場合には、睡眠環境を整える、食事や嗜好品についての習慣を改める、適当な運動をする、就寝前にぬるめの風呂にゆっくり入る、肥満を治す(肥満は睡眠時無呼吸症候群の原因の1つです)など、まず生活改善を行います。この生活改善は不眠の治療全体に大切なもので、睡眠薬を使う場合にも守ってもらいたいことです。
●リラックス療法
よい眠りを得るには心身のリラックスが大切で、不眠の治療にもいろいろなリラックス法が収り入れられています。
自律訓練法はもともと自己催眠からはじまった心療内科領域の治療法の1つで、必ずしもリラックスすることだけが目的ではありませんが、就寝前に行うことで心身が安定し、よい入眠効果が得られることがあります。やってみたい人は、心療内科関係の本を読んだり、心療内科で指導を受けたりして、マスターしてください。
筋肉がもっとリラックスするようにしたり、リラックスしたときの脳波(アルファ波)がもっと出るようにコントロールしていくのが、バイオフィードバックです。これも専門家に相談する必要があります。
●精神療法
精神医学的な治療を要する場合、精神科で相談し、治療を受けることが大切です。その際には、それぞれの精神疾患に合う薬を使用するのはもちろんですが、適宜精神療法も用いることになります。
また精神疾患とまでいかなくても、いろいろなストレスや悩みが不眠に関係している場合、簡単な精神療法を取り入れると効果的です。その必要性は精神利・医や心療内利・医にアドバイスしてもらいましょう。

睡眠薬を使う治療

●不眠のタイプと睡眠薬の関係
睡眠薬を使って不眠症の治療が行われる場合、不眠のタイプと睡眠薬のタイプが問題になります。
不眠のタイプとの関係で重要な睡眠薬の特色は、①睡眠薬の作用の発現が早いかどうか、②作用はどれくらいつづくか(作用持続の問題)です。
非常にかんたんにいえば、作用が早く出る睡眠薬は寝つきが悪いタイプの不眠、すなわち入眠障害(就眠困難)に適しています。どんなによい薬であっても、このタイプの不眠に、作用の発現に時間がかかる薬が処方されるのは適当ではありません。このタイプの不眠症の患者さんはとにかく早く寝つきたいのですから、作用が早く現れることがもっとも大切だからです。
では、中途覚醒や熟眠障害、早朝覚醒などの患者さんには、どのような特色をもつ睡眠薬が処方。

どんな睡眠薬が使われるか

画期的だったが問題も多かったバルビタール系睡眠薬
画期的な効果をもつ睡眠薬で戦後よく使われたのが、バルビタール系化合物の睡眠薬でした。この薬は、それまでの睡眠薬の歴史で画期的ともいえる、睡眠効果の大きな薬でした。しかし、やがて大きな問題をかかえていることがわかってきました。
バルビタール系睡眠薬のいちばん大きな問題は、連用することでしだいに薬の効果がなくなってくることです。同じ効果を得つづけるには、薬の用量をだんだん増やさなければならないのです。このような現象を
薬の「耐性」といいますが、耐性を生じる薬は当然、連用する際に大きな問題となります。さらに、この薬の連用については、もう1つ大きな問題がありました。
連用しているうちに薬物をやめることができない状態になるのです。このような状態を「薬物依存」(用語解説「習慣帽云薬品」参照)といいます。
依存には精神依存と身体依存とがあります。精神依存とは、薬を連用しているうちに、薬がほしくてたまらなくなる状態です。一方、身体依存とは、連用中に突然然理に薬を中止すると、禁断症状が現れる状態です。具体的には小安や不穏、になったり、冷や汗が出たり、手がふるえたりし、ときには幻覚が生じることもあります。バルビタール系睡眠薬の第2の問題は、このような強い精神依存と身体依存を起こすことでした。
第3の問題は、安全性と関係しています。バルビタール系睡眠薬は呼吸機能を強く抑制します。そのため量を間違えたり、自殺の目的で大量
に飲んだりすると、呼吸が麻疹してしまうのでとても危険です。これもこの薬の大きな欠点です。その他に、睡眠パターンにどう影響するかということも大切な問題です。バルビタール系睡眠薬は、レム睡眠を非常に強く抑制するという特色があります。基本的に、理想的な睡眠薬は眠りの構造にあまり大きな影響をあたえない薬で
す。そのような見方からすると、ベンゾジアゼピン骨格レム睡眠を強く抑制するバルビタール系睡眠薬はあまりよくない睡眠薬と考えられます。
以上のようなバルビタール系睡眠薬のもつ問題点が、その後の睡眠薬についてもそのまま信じられてしまい、新しい安全な睡眠薬がいくつも登場したにもかかわらず、「睡眠薬は非常に危険だ」という誤った考えが根強く残ることになりました。
現在では、バルビタール系薬物は睡眠薬としてほとんど使用されていません。ただし、この薬にはすぐれた抗てんかん作用と鎮静作用があるので、いまでも抗てんかん薬や静脈内麻酔薬などとして使われています。
現在の主流はベンゾジアゼピン系睡眠薬
現在、睡眠薬としてもっともよく用いられているのはベンゾジアゼピン系薬物です。ベンゾジアゼピン系薬物は、基本的にベンゾジアゼピン骨格という化学構造をもっています。
ベンゾジアゼピン系薬物には睡眠薬という顔だけでなく、いろいろな顔があります。ベンゾジアゼピン系薬物に見られる主な作用=抗不安作用・抗けいれん作用・鎮静作用・筋弛緩作用。
ベンゾジアゼピン系薬物であればいずれも、多かれ少なかれ、鎮静作用、抗不安作用、抗けいれん作用、筋弛緩作用の4つの作用をもっています。ただ、同じベンゾジアゼピン骨格をもつ薬物でも、薬物ごとにそれぞれの作用の強さは違っており、その作用の強さの違いによって、抗不安薬として使われる薬もあれば、抗てんかん薬、あるいは睡眠薬として使われる薬もあります。また軽い静脈内麻酔のために使用される薬もあります。
現在ではもっぱら、このベンゾジアゼピン系薬物が睡眠薬として使用されています。その理由は、バルビタール系薬物に比べると間題にならないほど安全であり、日常の使用範囲では依存や耐性があまり問題にならないからです。

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